サッカー日本代表は、現地時間9月9日に国際親善試合でアメリカ代表と対戦し、0-2で敗れた。無得点で引き分けたメキシコ代表戦から中2日、日本代表は先発を全員入れ替えて臨んだが、完敗に終わり、アメリカ遠征は1敗1分けとなった。試合後の会見に臨んだ森保一監督は、アジア以外の強豪国との対戦でみえた課題と現状の打開策について語った。
サッカー日本代表、森保一監督が挙げた強豪国を破るための打開策とは
【写真:編集部】
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「負けた悔しさと、負けたことへの監督としての責任は非常に重いものがあると考えています。アジアでの戦いで2チーム、3チーム編成をして、勝てたところは間違いなく日本代表全体の底上げができていると思いますが、きょうのような世界レベルのチームと対戦したときに本当に2チーム、3チームの戦いができるかという部分で答えが出たかなと思っています」
FIFAランキングで日本の17位よりも上の15位、アメリカ代表との対戦を終えて、森保監督は改めて強豪国の印象についてこう語り、課題や今後伸ばしていかなければいけないことがあることを認めた。
具体的にその課題について明言することはなかったが、メキシコ代表戦で起用されたファーストチームとアメリカ代表戦で起用されたチームとでは力の差が結果として敗戦という形で出てしまったことは否定できない事実だ。
森保監督はその差について、「全員が全員ではないんですけど、局面局面で見ると、プレースピードが早くなったときの判断力、予測の速度をもっと上げた中でプレーの決定に繋げていかなければいけない判断スピードのところと、きょうの失点シーンとかで出てきていた局面局面での周りの違いであったり、フィジカルをもっと強く予測を持って相手の動きを止めるという部分」と触れ、さらなるレベルアップを求めた。
今回のアメリカ遠征は、来年に迫ったFIFAワールドカップ2026(W杯)北中米大会に向けたテストマッチだったが、無得点での未勝利に終わった。
森保監督は強豪国を破るための現状の打開策として、「チームとして活動を重ねながら戦術の共有をして、クオリティを高めていくことが得点チャンスをより多く作ることと、最後に得点を決めきることにまずは繋がっていくかなと思います。今回の2試合、無得点で終わったところは本当に悔しいですし、攻撃の部分で得点を奪っていかないと勝てない、勝つ確率が下がっていくことは当たり前のことだと思いますので、得点にはこだわっていきたいなと思っています」と決定力不足を解消することを挙げた。
W杯本大会までおよそ9か月で攻撃に迫力をもたらす選手はいったいどのくらい出てくるのか。世界レベルでも決定力を体現しなければ、強豪国と渡り合うのは難しいだろう。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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