9月のアメリカ合衆国遠征に臨むサッカー日本代表のメンバーが先月末に発表された。遠藤航や三笘薫、久保建英ら主力が順当に招集を受けた一方で、これまで森保ジャパンへ頻繁に呼ばれていた複数の選手たちがまたも選外となっている。今回は、FIFAワールドカップ26開幕まで1年を切った段階で日本代表に呼ばれなくなった選手を紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照。
DF:毎熊晟矢(まいくま・せいや)

【写真:Getty Images】
生年月日:1997年10月16日
所属クラブ:AZアルクマール(オランダ)
日本代表招集歴(最終):2024年2月
25/26リーグ戦成績:0試合0得点0アシスト
時を遡ること約1年半前、AFCアジアカップカタール2023を戦うサッカー日本代表の中で印象的な活躍を披露した選手の1人が毎熊晟矢だった。
労を惜しまない上下動で右サイドを制圧する攻撃型サイドバック(SB)は、そのまま森保ジャパンの重要なキャストになっていくものと思われたが、現実は予想とは真逆の方向に向かっている。
アジアカップで4試合に出場した毎熊は、右SBの強力なオプションになれることをアピールした。4試合中3試合に先発したという事実が、森保一監督からの信頼の厚さを物語っている。
しかし、森保ジャパンが準々決勝でイラン代表に惜敗してアジアの頂点を決める戦いから姿を消すと同時に、毎熊も日本代表から遠ざかってしまう。
その大きな要因としては、アジアカップ後から森保監督が3バックシステムを重用するようになったことが挙げられる。
それまでのライバルは菅原由勢のみだったが、右WBが新設されたことで、堂安律や伊東純也もライバルとなり、彼らを序列で下回る結果になった。
それでも、毎熊はAZアルクマールで結果を残し続けてきたが、今季に入ってから公式戦出場がない。
森保ジャパンに限らず、代表チームの選考では所属クラブでの継続的なプレーが重要な判断材料となる。
アピールの場を失っている毎熊にとって、日本代表復帰のために超えなければいけないハードルは高い。
アジアカップで見せた煌めきが本物だったと証明するためにも、まずはAZで安定的なプレー時間を得る必要があるだろう。
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