欧州では2025/26シーズンが幕を開けてから約1カ月が経過した。まだまだ序盤戦ではあるものの、開幕から好調なクラブとそうでないクラブとの差が表れ始めており、なかには悪い意味で前評判を覆すクラブも存在する。今回は、スタートダッシュに失敗した欧州5クラブをピックアップして紹介する。[1/5ページ]
※データは『Transfermarkt』を参照。
マンチェスター・シティ(イングランド)
【写真:Getty Images】
監督:ジョゼップ・グアルディオラ
25/26リーグ戦成績:4試合2勝0分2敗(8位)
戦力の充実度を踏まえれば、2025/26シーズン序盤戦におけるマンチェスター・シティの成績は批判を浴びても致し方ないだろう。
近年、プレミアリーグや欧州カップ戦で最も輝かしい成功を収めてきたクラブだからこそ、たった数試合の不調であってもファンやメディアから少なくない批判が寄せられるものだ。
アーリング・ハーランド、オマル・マーモウシュ、フィル・フォーデン、ベルナルド・シウバ、ロドリ、ヨシュコ・グヴァルディオル…。
すでに他クラブが羨むほどの戦力を揃えているマンチェスター・Cだが、今夏の移籍市場ではさらなる投資を行った。
タイアニ・ラインデルスやラヤン・アイト=ヌーリといった実力者を獲得し、極めつけは世界最高峰のゴールキーパーであるジャンルイジ・ドンナルンマを補強。プレミアリーグのみならず、欧州屈指の巨大戦力を手にしている。
出だしは順調に思えた。現地時間8月16日に行われたリーグ開幕節では、ウルヴァーハンプトンを4-0で一蹴。絶対的エースのハーランドがいきなり2ゴールをマークするなど、破壊的な攻撃力を見せつけた。
しかし、その後チームは2連敗と失速。1-2で競り負けたブライトン戦後にはハーランドから「2試合連続で負けてしまった。本当にひどいね」といったコメントが飛び出すほどだった(イギリス紙『デイリー・メール』より)。
今月14日の第4節ではマンチェスター・ユナイテッドを3-0で破り、連敗を「2」でストップさせた。
ダービーマッチで低迷著しい宿敵から奪った勝利が良薬になるかどうか、マンチェスター・Cの今後の戦いぶりに注目だ。