セルティックに所属する27歳の日本代表FW前田大然にとって、今夏は自身の将来を左右する重要な時期だったかもしれない。退団濃厚な状況になりつつも、最終的には残留が決定。気持ちの切り替えが必要になったが、すぐに試合に集中しゴールを決めている。同選手の姿勢をブレンダン・ロジャーズ監督が称賛した。スコットランドメディア『セルティック・クイックニュース』が18日に報じている。
前田大然、今夏の移籍は実現しなかったが…
前田は昨季、公式戦51試合に出場して33得点12アシストを記録し、セルティック年間最優秀選手や得点王に輝いた。その活躍が評価され、今夏には複数のクラブからオファーが届く。セルティックとの契約は2027年6月まで残っているが、2月末には退団希望をクラブに通達しており、移籍濃厚だと考えられていた。
しかし、他クラブとの契約は成立せず、2025/26シーズンもセルティックでプレーすることになった。
その影響もあってか、8月はやや低調なパフォーマンスに終わる試合もあった。それでも現地時間9月14日に行われたスコティッシュ・プレミアシップ第5節のキルマーノック戦ではゴールを決め、チームの2-1勝利に貢献している。それを踏まえ、セルティックを率いるロジャーズ監督は『セルティックTV』に出演し「前田にとって今夏は本当に大変な時期だったと思う。将来は別の場所にあると感じていたかもしれない。だが、彼の人柄や謙虚さを見れば分かるように、本来のプレーを取り戻すのに時間はかからないだろう。全力で走り、プレスをかけ、ゴール前に顔を出す。まさに150%のプレーだ。彼は本当に素晴らしい人間であり、夏に何があったとしても、もう過去のことと考え、今は全力を尽くすだけだ。あのゴールは素晴らしかった。マルセロ・サラッキの見事なボール、そして前田の動き出しとゴール前に飛び込む本能は見事だった」と語っている。
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