サッカー日本代表は9月のアメリカ遠征を1分1敗で終えた。収穫よりも課題の方が多かった今シリーズで、とくに期待を裏切ってしまった選手は誰なのか。今回は、あまりに残念だった選手をピックアップして紹介する。
FW:小川航基(おがわ・こうき)

【写真:Getty Images】
生年月日:1997年8月8日
所属クラブ:NECナイメヘン(オランダ)
9月アメリカ遠征成績:1試合0ゴール0アシスト
アメリカ代表との一戦で巡ってきたチャンスを、小川航基は無下にしてしまった。
小川は2019年、水戸ホーリーホック在籍時に日本代表初出場を果たした。
その後はしばらく代表活動に招集されることは無かったが、その間もジュビロ磐田や横浜FCなどで結果を残し、2023年夏にはオランダのNECナイメヘンに移籍して欧州挑戦を果たした。
その勢いは衰えず、移籍1年目の23/24シーズンにはリーグ戦11ゴールを記録。この活躍が認められ、2024年3月に再び代表に復帰し、そこからFIFAワールドカップ26W杯アジア最終予選を戦う日本を支える大事なメンバーとなった。
しかし、今年に入るとハムストリングの負傷もあり、代表から外れるようになった。その間、ブンデスリーガで2桁得点を奪った町野修斗がコンスタントに呼ばれるなど、W杯メンバー入りに向け、再びアピールが必要な状況に追い込まれた。
そんな中、小川は今回の9月シリーズで久しぶりの代表活動を迎える。
メキシコ戦でライバルの上田綺世や町野が結果を残せなかった中、小川はアメリカ戦で先発出場。得点に絡むことが出来れば、W杯メンバーを争ううえで間違いなく重要な判断材料になるはずだった。
しかし、小川はこの大事な試合で結果を残すことが出来なかった。
代表経験の浅い選手でスタメンが構成された中、アメリカにペースを握られたこともあり、自身のもとになかなか効果的なボールが入らず、孤立。ボックス内での働きも限定的で、怖さはなかった。
後半には、遠距離からクロスバー直撃のミドルシュートを放った。思い切りの良いプレーではあったが、他の選択肢もあった中、すぐにシュートを選んだ点は、やや焦りもあったか。
とにかく、上田を脅かすほどの90分間ではなかった。
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