FIFAワールドカップ(W杯)26・アジア4次予選(プレーオフ)が10月に行われる。インドネシアメディア『CNNインドネシア』は現地時間19日に、プレーオフ初戦のサウジアラビア代表戦について、中東出身の審判が試合を裁くことになったと伝えている。
インドネシアの不安
【写真:Getty Images】
10月に行われるプレーオフには、アジア最終予選の各グループで3位、4位のチームが参戦する。インドネシア代表は、8日にサウジアラビア代表、12日にイラク代表と対戦する予定だ。なお、プレーオフはサウジアラビアとカタールで開催される。
同メディアは、「インドネシア対サウジアラビアの試合では、担当審判員全員がクウェート出身だ」と前置きし、「FIFAからの通達を受け取ったインドネシアサッカー協会(PSSI)は失望した。特にインドネシア対サウジアラビア戦でクウェート人審判員を起用した決定は賢明ではない。PSSIのエリック・トヒル会長はFIFAの決定に抗議し、FIFAとAFCに再検討と審判の交代を求めた」と、中東出身の審判がインドネシアの試合を裁くことに驚きと不満を示していた。
また、インドネシアメディア『BOLA』は、「インドネシア代表が中東との試合を前にして直面した論争。中東チームとの対戦成績は物議を醸しており、不安と心配を抱えている」と述べた上で、「歴史的に見ても、インドネシアは中東の国と対戦する際に、数々の不快な出来事を体験してきた。偏った審判のせいで敗北を重ねてきている。この疑惑はエリック・トヒル会長も認識しており、AFCに抗議を申し立てた。クウェート出身の審判の任命は、利益相反を避けることを考えても適切ではない。この試合の審判は、中東以外の出身者を起用すべきだと考えている」と、疑問の多い審判の任命だと指摘している。
さらに、イラク代表との試合を担当する中国出身の審判についても、“2023年アジアカップ決勝でカタール代表に3つのPKを与えた”人物であることから、インドネシアに不利な判定が下されるのではないかと言及していた。