プレミアリーグ第5節、リヴァプール対エヴァートンの試合が現地時間20日に行われ、ホームチームが2-1で勝利を飾った。昨季までのリヴァプールは1点差であれば遠藤航を投入して逃げ切るという展開が多かったが、この試合で日本代表MFに出番は訪れず。その理由はアルネ・スロット体制で2年目を迎えたことによる、チームとしての戦い方の変化にあると予想している。(文:安洋一郎)
リヴァプールがマージーサイド・ダービーで勝利
【写真:Getty Images】
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プレミアリーグ開幕から連勝を続けるリヴァプールが止まらない。
アンフィールドで行われたエヴァートンとのマージーサイド・ダービーでも勝負強さを見せつけて、2-1の勝利を収めた。
この試合の勝利の立役者となったのが、1ゴール1アシストを記録したライアン・フラーフェンベルフである。
10分に3列目からの攻撃参加でボックス内に入ると、モハメド・サラーからの浮き球のパスを右足のハーフボレーで合わせて先制ゴールを記録。29分にはウーゴ・エキティケにスルーパスを通して得点をお膳立てした。
ダービーでMVP級の活躍を披露したオランダ代表MFは、昨季のプレミアリーグで得点がなかったが、今節で早くも2得点目を記録。第2節ニューカッスル・ユナイテッド戦で決めたミドルシュートも難易度の高いものであり、アルネ・スロット体制2年目でさらなる進化を遂げている。
一方で昨季との比較で変化が見られるのが、同じくアンカーのポジションに入ることが多い遠藤航の起用法だ。この試合は58分に1点を返されたことで、後半は1点差の接戦となったが、これまで「クローザー」として重宝されてきた日本代表MFに出番が訪れることはなかった。
公式戦3試合連続で出場機会がなく、断定するのは早いかもしれないが、スロット監督の中での優先度が下がっている印象を受ける。
なぜ、遠藤は昨季までは起用されていたような試合展開でも使われなくなったのだろうか。