明治安田J1リーグ第31節、柏レイソルとサンフレッチェ広島の上位対決はスコアレスドローに終わった。フル出場した垣田裕暉は、泥臭く献身的に走るも得点を奪うことはできなかった。首位鹿島アントラーズとの勝ち点差が広がったリーグ終盤、垣田は闘争心全開でチームを牽引する。(取材・文:石田達也)
健闘を讃え合った両チーム指揮官

【写真:Getty Images】
平均ボール支配率、チャンスクリエイト総数でもトップの値を叩き出している柏レイソルのリカルド・ロドリゲス監督は試合後にこう総括した。
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「広島さんと対戦するのは常に難しい。強度の高い守備、マンマークの守備をしてきて、そして空中戦の多い戦いが続くのは、我々にとっても、どのチームにとっても難しいと思う。見応えのある、お互いの特徴が前面に出た試合。どちらに勝ち点3が転んでもおかしくはない拮抗した試合でした」
一方、リーグ最少失点を誇るサンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督は「相手のリカルド監督も、今季彼らしさをチームに植え付けて非常に素晴らしいサッカーをしています。柏のサッカーはJリーグで一番だとみています。そういった相手に、あれだけ戦えたことは良かった」と語った。
両チームの勝利を目指す姿勢は試合開始からピッチに反映される。柏はゴールキーパーのビルドアップから出口を探り、広島のマンツーマン守備を剝がしにかかる。
3-4-1-2の布陣を組み、前線にはFW垣田裕暉とFW細谷真大が2トップの形を取った。指揮官の狙いは相手のタイトな守備ベースを考え、スペースが生まれるところに飛び出す選手と、クサビのパスを上手く収める選手が必要だと考えての同時起用でもあった。