長年の低迷を経て、クレモナの街にセリエAの風が戻った。クラブと街を支え続けるオーナー、ジョヴァンニ・アルヴェディのもと、クレモネーゼは挑戦を続ける。希望と誇りに満ちた新たなシーズンが幕を開ける。(文:佐藤徳和)
開幕から好調を維持するクレモネーゼ

【写真:Getty Images】
ヴァイオリンの街、クレモナを本拠地とするクレモネーゼが好調だ。昇格組として、3試合を2勝1分けで乗り切り、リーグで13年ぶりとなる無敗をキープ。12/13シーズンに3連勝を飾ったサンプドリア以来の快挙だ。
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第4節のパルマ戦も前節のヴェローナ戦に続き、スコアレスドローに終わったが、勝ち点を8に伸ばして、6位に位置している。
3シーズン前に挑んだセリエAの22/23シーズンは悪夢のような1年だった。
26年ぶりにトップリーグに返り咲いたものの、開幕から4連敗。勝利を手繰り寄せたのは、第24節のローマ戦まで待たなければならず。最終的に19位に終わり、失意の中でセリエB降格となった。
2位でダイレクト昇格を成し遂げた21/22シーズンに対し、24/25シーズンは4位でレギュラーシーズンを終え、プレーオフを勝ち抜いての昇格だった。
プレーオフ準決勝では5位ユーヴェ・スタビアを2戦2勝で撃破。決勝では3位のスペツィアと対決し、ホームでの第1戦をスコアレスドローで終えたものの、敵地での第2戦に3-2で勝利した。
ストライカーのマヌエル・デ・ルカの2得点を含む3ゴールで先行。相手の猛反撃を2点に抑えて3年ぶりとなるセリエA昇格を激戦の末に手にした。