日本女子サッカープロサッカーの最高峰・WEリーグが開幕してから今季で5年目。2024/25シーズンは公式戦総入場者数が過去最多の33万人越えを記録し、同リーグが主催するクラシエカップ・決勝戦に至っては2万1,524人を動員した。今回は、成長著しいWEリーグの平均観客数に着目し、動員が多かったクラブをランキング形式で紹介する。※データの参照元はWE LEAGUE Data Site[1/5ページ]
5位:INAC神戸レオネッサ

【写真:Getty Images】
24/25リーグ戦平均動員数:1,813人
前年度:2,120人(-14.48%)
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WEリーグ初代チャンピオンのINAC神戸レオネッサが今回のランキングでトップ5に入った。
だが、あまり手放しで喜べる状況ではないかもしれない。
2024/25シーズンのホームゲーム平均動員1,813人は前年比-14.48%で、この年に限らず集客規模はリーグ発足以来縮小傾向にある。
初年度の2021/22シーズンは平均3,158人を集めていたが、同基準では一度も上向いていない。すなわち、平均の軸で見ると、昨季の動員はINAC神戸にとって過去最低記録だった。
深刻なのは、3桁動員にとどまったのが2試合あったことだ。
リーグ第12節・ちふれASエルフェン埼玉戦に集まったのは586人で、これは2024/25シーズンの同カテゴリー最少観客動員記録となってしまった。
この試合は「ノエビアスタジアム神戸」でなく「神戸総合運動公園ユニバー記念競技場」で行われたことも要因のひとつだが、ノエスタで行われた第4節・AC長野パルセイロ・レディース戦も646人にとどまっている。
この日は日曜日開催だったことから、観客側の都合も理由にはできないだろう。
初年度以降は優勝こそ逃しているものの、3年連続で2位に入っており、成績面は立派だ。
とはいえ、アジア人史上初のFIFA最優秀選手賞(2011年)を受賞した澤穂希が在籍したチームだ。
2011年からの3年間はなでしこリーグで3連覇を果たしており、熱心なファンは現状のシルバーコレクターでは満足しないということかもしれない。
2023/24シーズンは皇后杯を獲得したが、そろそろリーグタイトルが欲しいところだ。