多くの日本人選手が欧州の主要リーグへ渡り、実際にピッチに立って活躍する時代になった。しかし、高い評価を受ける選手も多い一方、クラブやファンの期待に応えられなかった選手もいる。今回は、欧州主要リーグのクラブに移籍したが、多くの批判を浴びた歴代日本人選手を紹介する。(※成績などのデータは『transfermarkt』を参照)
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MF:鎌田大地(かまだ・だいち)
生年月日:1996年8月5日
クラブ:ラツィオ(イタリア)
在籍期間:2023年8月4日〜2024年6月30日
通算リーグ戦成績:29試合2ゴール2アシスト
サッカー日本代表の鎌田大地は、2023年に加入したイタリアのラツィオで期待に応えることができなかった。
鎌田は、2017年夏に加入したドイツのアイントラハト・フランクフルトで活躍。2021/22シーズンにはUEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝に貢献し、2022/23シーズンはブンデスリーガで9ゴール7アシストを記録した。
フランクフルトとの契約を更新せず、フリーでステップアップを目指すことを決めた鎌田には、複数クラブが注目。ACミランも獲得に動いた中、最終的にラツィオに加入した。
新天地では開幕直後こそレギュラーとして起用されたが、得点に絡む場面が少なく、徐々に出場機会は減少する。
シーズン途中に監督がマウリツィオ・サッリからイゴール・トゥドールへ交代すると、再び出場機会を得たものの、最終的に契約延長はされず、1年で退団となった。
鎌田は様々なインタビューで自身の適正がボランチだと口にしているが、イタリアではフランクフルトでの実績に注目が集まり、「シーズン2桁得点を期待できる攻撃的なMF」として論じられた。
サッリ監督は、4-3-3の中盤の底には異なるタイプのMFを置く傾向があり、鎌田はインサイドハーフ扱いで、周囲の理解を得るのに時間が掛かった。
契約を更新してラツィオで続けていたら、周囲の評価はガラリとかわっていたかもしれないが、その価値は伝わらぬまま、期待外れという評価でイタリアを去った。
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