多くの日本人選手が欧州の主要リーグへ渡り、実際にピッチに立って活躍する時代になった。しかし、高い評価を受ける選手も多い一方、クラブやファンの期待に応えられなかった選手もいる。今回は、欧州主要リーグのクラブに移籍したが、多くの批判を浴びた歴代日本人選手を紹介する。(※成績などのデータは『transfermarkt』を参照)
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FW:中島翔哉(なかじま・しょうや)
生年月日:1994年8月23日
クラブ:アンタルヤスポル(トルコ)
在籍期間:2022年9月8日〜2023年7月25日
通算リーグ戦成績:15試合0ゴール0アシスト
2022年、中島翔哉は再起を期してトルコのアンタルヤスポルに加入したが、存在感を示すことはできなかった。
2017年夏にFC東京からポルティモネンセに加入した中島は、欧州1年目でリーグ戦10ゴール11アシストという見事な成績を残した。
2019年2月には日本人史上最高額となる3500万ユーロ(約59億5000万円)の移籍金でカタールのアル・ドゥハイルに渡り、半年後にはポルトガルの名門ポルトに加入した。
しかし、ポルトでは負傷やパンデミックによる中断もあり出場機会が減少。得意のドリブルと創造性は次第に影を潜め、市場価値も急落した。
そんな中、立て直しを図る形で、2022年夏にトルコへ活躍の場を移した。
だが、そのスタートが明暗を分けた。
中島はトルコリーグ2戦目、ホーム初出場となったアダナ・デミルスポル戦で59分から出場するも、前線から激しくプレスをかけた勢いで危険なスライディングを犯し、一発退場を命じられる。
現地では「最悪のデビュー」と報じられた。
出場停止後はしばらく先発で起用されていたが、コンディションが整わず、次第に出場機会は減少。結局、シーズンを通して無得点に終わった。
守備を得意としないことを自認する中島が、積極的にプレッシングをかけていた姿勢には、復活への強い意志が見えた。
しかし、出だしで失敗したことで、自分のスタイルを貫くことがより難しくなり、ここでも最大の魅力である個人技を前面に出すことはできなかった。
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