かつて日本人選手の海外挑戦は、それ自体が一種のステータスと見なされる側面もあった。しかし、時代は変わり、もはや欧州クラブに所属する“だけ”では高い評価は得られない。今回は、欧州5大リーグでプレーする日本人選手たちの最新年俸をランキング形式で紹介する。※年俸は『Capology』、各スタッツは『transfermarkt』を参照。データは9月29日時点。[1/5ページ]
15位:鈴木彩艶(すずき・ざいおん)
生年月日:2002年8月21日
推定年俸:93万ユーロ(約1億5810万円)
所属クラブ:パルマ(イタリア)
25/26リーグ戦成績:5試合6失点
鈴木彩艶は、イタリア・セリエAのパルマで推定93万ユーロ(約1億5810万円)の年俸を受け取っており、欧州5大リーグでプレーする日本人選手の中で15位となっている。
浦和レッズの育成組織出身の鈴木は、2023/24シーズンにベルギーのシント=トロイデンへ移籍し、欧州でのキャリアをスタート。1年で評価を高め、2024年夏にはイタリアの名門パルマへとステップアップを果たした。
加入直後から正守護神に定着した。かつてジャンルイジ・ドンナルンマを輩出したクラブでの活躍は目覚ましく、移籍時に250万ユーロ(約4億2500万円)だった市場価値は、現在では2000万ユーロ(約34億円)にまで上昇している。
この数字からも、鈴木の急成長ぶりがうかがえる。
イタリア2年目もパルマの守護神として開幕から全試合フル出場中だ。
セリエA第5節で今季リーグ戦初勝利を収めたあと、地元メディア『ParmaLive』は「シメオネのシュートはオフサイドになったが、判定がされる前に奇跡的なセーブを見せた。その後も、エリア外からの2本のシュートに対して集中力を保ち、正確に対応した」とし、高い評価を与えた。
パルマ加入によって年俸は前所属シント=トロイデン時代の12万ユーロ(約2040万円)から大幅に増加。現在ではACミランをはじめとするビッグクラブからの関心も報じられており、さらなるステップアップも視野に入ってきている。
