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「上田綺世の扱いは本当に不公平だった」監督交代が転機!8戦8発にフェイエノールトOB「唯一心配なのは」【海外の反応】

text by 編集部 photo by Getty Images

 フェイエノールトに所属する27歳の日本代表FW上田綺世が今季、驚異的なスピードでゴールを積み重ねている。それまで辛辣な言葉で批判されることもあったが、それを見返すような活躍を続けている。現役時代に同クラブでプレーしたヴィレム・ファン・ハネヘム氏は、以前から同選手の実力を信じていたと、オランダメディア『1908』が8日に報じている。

上田綺世、今季好調は予想できた?

フェイエノールトFW上田綺世
【写真:Getty Images】

 上田は2023年8月にベルギーのサークル・ブルッヘからフェイエノールトへ完全移籍した。シーズン後半にかけてプレー時間を伸ばし、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の試合にも出場。今季は開幕戦のNACブレダ戦で初ゴールを決め、それ以降も定期的にゴールを決めるなどリーグ戦8試合で8得点を記録している。

 ルート・フリット氏に「真のストライカーなのか疑わしい。もしかすると自信の問題かもしれない」と評価されたが、今や自信に満ち溢れた表情で、いきいきとしたパフォーマンスを見せつけていた。

 それを踏まえ、ハネヘム氏は「これまでの扱いは、上田にとってあまりにも不公平だった。昨季まで、彼がほとんど出場機会を与えられなかったのを残念に思ったよ。交代出場することもあったが、それは形だけの起用でしかなかった。彼は本当に良い選手なのに。私は彼を2つのチームで見たが、どちらでも非常に素晴らしかった。ブルッヘ時代と日本代表の時だ。当時、我々には素晴らしいストライカーがいた。サンティアゴ・ヒメネスのことだ。スランプに陥った時期もあったが、それでも上田はベンチのままで、ようやく出ても残り7分くらいしかプレーできなかった。途中出場したときの彼は必死に走っていた。でも数分で何ができる?それなのに、彼はダメだと言われる。たった10分で違いを作れる選手なんて、世界でも1人か2人くらいだ。だから、誰を出しても同じだろう。上田の扱いは本当に不公平だった。今や彼は3人分の仕事をこなしているし得点もできている。ボールをきちんと供給されているからだ。しかも空中戦にも強い。アントン・ヘーシンクほどではないけどね。唯一心配なのは、みんなが今の彼を持ち上げすぎることだ。地に足をつけたままでいて、ボールを持つたびに自分だけの成功を狙うような選手にならないで欲しい」と語っている。上田にとって、ヒメネスの移籍とロビン・ファン・ペルシ監督が就任したことが最大の転機だったと言えそうだ。

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【了】

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