日テレ・東京ヴェルディベレーザは10月9日、今週末11日に行われるSOMPO WEリーグ第10節、RB大宮アルディージャWOMEN戦に向けて川崎市内でトレーニングを行った。三菱重工浦和レッズレディースの育成組織で育った塩越柚歩は今季、新天地の日テレ・ベレーザで躍動している。
塩越柚歩がキャリアハイの6ゴールを挙げられている理由
【写真:編集部】
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三菱重工浦和レッズレディースのアカデミー出身の塩越柚歩は今季、中学時代から昨季まで15年在籍したクラブから、ライバルチームの日テレ・東京ヴェルディベレーザへ完全移籍を果たした。
今季はここまで10節を終え、6ゴール3アシストをマーク。6ゴールはリーグ2位タイの数字と首位を走る日テレ・ベレーザの好調を支えている。
「こぼれ球とかが多いので、今まで自分が決めてきたゴールとはまた違う形がすごく多い今シーズンの得点なんですけど、周りの特徴が少しずつわかってきた中でここならボールが来るだろうとか、この選手ならこういうプレーをするかなとか、そういうのがつかめてきた中で、試合を読みながら良いところに入り込めてるのかなと思います」
試合を重ねるごとにチームにフィットしてきている感覚があるのは手応えだという塩越だが、「今まで決めてたようなミドルだったり、そういうシーンが中々なくて、そもそも足を振れるシーンが今シーズンあんまり作れてないかなっていう感じなので、もう少しゴール目の前のプレーもそうですけど、広いレンジからのシュートを持ってるので、そういうプレーも出しながら、自分の良さももう1段階上げていけたらなと思います」と自身の中での課題も感じている。
それでも、シーズンをまだ折り返していない段階ですでにキャリアハイの6ゴールを記録。少なからずゴールを奪えるポジショニングをとっている証とも言えるが、塩越自身は何か変化を感じているのだろうか。
「チームとして狙っているクロスの形だったり、この間の(サンフレッチェ広島レジーナ戦の)得点だったらコーナーからのこぼれ球だったり、しっかりチームとして狙いのある形なので、やりたいことがみんなで共有できてるところと自分に与えられた役割をしっかり全うできてる」と前置きしたうえでこう続けた。
「今までのシーズンではあまりなかったような、自分らしくないって言ったらあれですけど、らしくない点が増えているのが逆に自分が成長した部分でもあるのかなと思いますし、新たな良さを作り出せてるのかなっていうところはあります」
WEリーグ年間ベストゴールに2度選出されるなど、華麗なシュートセンスを持ち合わせ、ミドルレンジからのシュートも魅力的な塩越だが、ゴール前でも遠くからでもゴールを狙えるのは大きな変化だろう。
さらに、得点を量産していることで塩越の中で欲も出てきているようだ。