サッカーという競技の特性上、選手の能力を数値化するのは極めて困難なことだ。それを承知の上で、スタッツなどを分析し、5項目に分類して数値化を試みた。ここでは初招集や復帰組が多かった10月シリーズのサッカー日本代表最新メンバーの能力値をランキング形式で紹介する。※5項目の平均値で順位づけ。平均値が並んだ場合は5項目の中でより高い数値を残している方を上とする。成績、市場価値は10月13日現在。『transfermarkt』を参照[1/5ページ]
5位:鎌田大地(クリスタル・パレス/イングランド)

【写真:Getty Images】
生年月日:1996年8月5日
市場価値:1200万ユーロ(約20.4億円)
25/26リーグ戦成績:5試合0得点0アシスト
日本代表通算成績:45試合11得点5アシスト
プレミアリーグで2シーズン目を迎えた鎌田大地は、9月のリーグ最優秀選手賞候補にノミネートされるほどの好調ぶりを披露している。
フランクフルトでも師弟関係にあったオリヴァー・グラスナー監督の下で、日本代表と同じ[3-4-2-1]のシャドーとボランチを兼任。攻守両面で重要な役割を担っている。
その中で大きな武器となっているのが「テクニック」だ。
球際に強い選手が多いプレミアリーグの選手相手にも簡単には奪われない圧倒的なボールスキルで前を向いて、危険なスペースに鋭いパスを出せる。
日本代表の試合でも鎌田の出場の有無によってボールの回り方にも影響が生まれるほど、最終ラインと前線のリンクマンとしての質が高い。
3列目からの攻撃参加でコンスタントに得点を奪える選手で、6月のインドネシア代表戦では2ゴールを記録。2025年の代表戦で最も評価を高めている選手の1人だろう。
プレミアリーグで磨かれた「守備」の成長もあり、かつては不安だった球際での強さも見られている。
この調子を維持することができれば、来年のFIFA北中米ワールドカップ(W杯)でも重要な役割を担いそうだ。