サッカー日本代表は2026年の開催国である米国、カナダ、メキシコ以外で世界最速の本大会出場を決めた。さらに、14日に行われた国際親善試合では、強豪ブラジルを相手に3-2の逆転勝利を収め、歴史的初勝利を飾っている。この日本サッカーの成功モデルをアジアは学ぶべきだと、マレーシア紙『ニュー・ストレーツ・タイムズ』が15日に報じた。
サッカー日本代表、今やワールドカップ出場の常連国
今でこそ、日本はアジア最高のFIFAランキング19位に位置し、ワールドカップ出場の常連国にもなっている。ただ、ここまでの道のりは厳しく、1993年10月28日には“ドーハの悲劇”と言われるイラク戦で、初のW杯出場に王手をかけながらも残り数秒で失点するという悔しい一戦を経験した。同年にはJリーグが開幕し、32年の歴史を経て、海外挑戦する選手が大幅に増加している。今や日本代表は、海外組が主体だ。
同紙は日本を分析し「他国のように帰化選手に頼るのではなく、自国の選手を信じ、育て、任せる。その哲学こそが、いま世界で成果を出している一番の要因だ。他のアジア諸国がショートカットを探すなか、日本は層の厚みを構築してきた。だからこそ、アジア大会やE-1選手権でメンバーを入れ替えても、なお競争力を保てる」と結論づけている。
そして、この日本サッカーの姿が、他のアジアの国々にとって教本となるかもしれない。同紙は「日本は自らを高めるだけでなく、アジア全体を引き上げている。そのプロ意識は大陸の新たな基準を打ち立てた。指導者のレベル、ユース育成、戦術の進化。これらが韓国、サウジアラビア、そしてウズベキスタンのような国にも波及している。アジアサッカーのレベルは確実に上がっている。だが明確に言えるのは、日本がその最前線を走っているということだ。その差は簡単には埋まらないほどになった」とし、「もはや日本はアジアカップを再び制するか?ではなく、いつW杯を制するのか?が焦点となっている」と伝えた。
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