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サッカーベルギー1部で前代未聞の大事件!スタンドから主審に物が投げつけられ試合中止に。現地は「危険な前例になると」懸念も

text by 編集部 photo by Getty Images

 ベルギー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第11節、スタンダール・リエージュ対ロイヤル・アントワープFCの試合が現地時間17日に行われた。後半終了間際に主審に対してスタンドからカップが投げつけられたことで、試合はまさかの中止となっている。ベルギーメディア『DHLesSports』が18日に報じている。

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スタンダール・リエージュ

【写真:Getty Images】

 アントワープに所属するGK野沢大志ブランドンとDF綱島悠斗も先発出場した一戦。試合開始直後にスタンダールが先制するも、39分にFWアドナネ・アビドが退場となり、アントワープが数的有利となった。

しかし、その後スコアは動かず、そのまま試合終了かと思われた87分に事件が発生する。タッチライン際にいた主審に対してスタンドからプラスチックカップが投げつけられ、これが主審の背中に直撃した。

 すると、主審は即刻試合中止を宣告。選手たちも何が起きたか分からない様子で抗議していたが、そのまま試合終了となった。同メディアは、「愚か者がスタンダール対アントワープ戦を中止に追い込んだ」と前置きし、次のように述べている。

「なんという馬鹿げた話だろうか!スタンダールは勝利を目前としていたが、ピッチに何度もカップが投げつけられたことによって試合は終了した」

 なお、スタンダールはクラブの公式サイトで、「今週金曜日の夜、試合開始87分で中断されたスタンダール対アントワープの試合は、連邦規則の新しい規定に従い、来週月曜日か火曜日に無観客で再開され、試合の最後の数分間が行われる予定だ」と、その後の顛末を伝えている。

 同メディアは、「アントワープは既存の規則に基づいての決定だと認めているものの、これは危険な前例になる可能性がある」と、試合を中止した判断が悪い先例になってしまう可能性を危惧した。

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