来年に行われるFIFAワールドカップ北中米大会に向けて、各国の代表チームが予選や親善試合で強化を続けている。ブラジル代表を撃破したサッカー日本代表のように、順調な仕上がりをみせるチームがある一方で、大きな不安を抱えるチームもある。今回は、直近の代表ウィークで苦戦を余儀なくされた5チームをピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照 [1/5ページ]
スウェーデン代表
【写真:Getty Images】
監督:ヨン・ダール・トマソン(解任)
最新FIFAランキング:32位
10月成績(ワールドカップ・欧州予選):2敗
ワールドカップ予選順位:4位(4カ国中)
スウェーデン代表は、複数名の世界的な選手が名を連ねながらも、来年に迫るFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会の出場に黄色信号が灯っている。
前線の選手層だけ見れば世界屈指だろう。
アレクサンデル・イサク(リヴァプール)とヴィクトル・ギェケレシュ(アーセナル)のツートップに加え、アンソニー・エランガ(ノッティンガム・フォレスト)やヤシン・アヤリ(ブライトン)らプレミアリーグのクラブで中軸を担う選手が揃っている。
しかし、9月に開幕したW杯予選では1分3敗という最悪のスタートに。直近の3試合は完封負けと自慢の攻撃陣が封じられている。
特にFIFAランキングが60位ほど下のコソボ代表にホーム&アウェイのどちらの試合でも無得点で敗れたのはあまりにも痛い。
W杯予選で未勝利が続く結果を受けて、10月14日にヨン・ダール・トマソン監督は解任となった。
絶不調に陥っている理由の1つが、中心選手の1人であるデヤン・クルゼフスキ(トッテナム・ホットスパー)の長期離脱だ。
今年5月に膝蓋骨を損傷する大怪我を負ってからピッチに立つことができておらず、彼の離脱期間にW杯予選を戦わなければいけないのは酷な話だろう。
なお『BBC』によると、トマソン前監督の後任には、エステルスンドを指揮した経験があるグレアム・ポッターが招聘される可能性が高いそうだ。