2025年の欧州主要リーグの冬と夏のマーケットが閉まった。今シーズンも多くの選手が活躍の場を求めて新天地を目指した一方で、同時に各クラブが人員整理や他クラブからの引き抜きで選手を売却している。今回は、移籍市場における各クラブ総売却額をランキング形式で紹介する。(移籍金は『transfermarkt』を参照)[1/5ページ]
5位:フランクフルト(ドイツ)

【写真:Getty Images】
総売却額:2億600万ユーロ(約350.2億円)
移籍金最高額:ウーゴ・エキティケ(9500万ユーロ/約161.5億円)
2024/25シーズンにブンデスリーガを席巻したのがフランクフルトだ。
ユリアン・ナーゲルスマンの元アシスタントコーチであるディノ・トップメラー体制で2季目を迎え、超攻撃的サッカーで序盤から得点と勝ち点を量産した。
このチームを牽引していたのが、エジプト代表FWオマル・マルムシュとフランス代表FWウーゴ・エキティケの2トップだ。
前者は2024/25シーズンの前半戦だけで15得点10アシストを記録する圧巻の活躍を披露し、2025年冬にマンチェスター・シティへ7500万ユーロ(約127.5億円)の移籍金で引き抜かれた。
エキティケはマルムシュの半年後にプレミアリーグ挑戦を決断し、2025年夏の移籍市場で9500万ユーロ(約161.5億円)の移籍金でリヴァプールに移籍している。
この2トップだけで1億7000万ユーロ(約289億円)の移籍金を回収したフランクフルトは、今夏の移籍市場でヨナタン・ブルカルト(←マインツ)や堂安律(←フライブルク)らブンデスリーガで実績のある選手を獲得した。
しかし、今夏にアル・ドゥハイルに1500万ユーロ(約25.5億円)で売却したブラジル人DFトゥタが抜けた穴があまりに大きく、第9節終了時点でリーグワースト2位の18失点を喫している。
彼の穴埋めとなる補強を行っておらず、冬の移籍市場にCBの獲得に動くことは確実だろう。