FIFAワールドカップ(W杯)の公式Xは4日、元ドイツ代表MFトニ・クロース氏が、現役時代に挙げた二つのゴール動画を公開した。どちらのゴールも正確無比のキックでゴールネットを揺らした圧巻のゴールだった。
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17歳と28歳の時のトニ・クロースのゴール
一つ目のゴールは、2007年に韓国で開催されたU-17W杯の時に沈めた得点。
背番号「10」を背負って世界大会に出場していた当時17歳のクロースは、グループリーグ第2戦のガーナ戦で大会初ゴールを奪う。
1-0でドイツがリードして迎えた12分、ゴール正面右のやや距離のある位置からのFKのキッカーを務めたクロースは、右足を振り抜く。
美しい弧を描いたシュートは、ゴール右上に突き刺さった。17歳とは思えないキックの質が光ったゴールだった。
この大会で5得点4アシストの活躍でドイツを3位に導いたクロースは、大会MVPを受賞した。
二つ目のゴールは、記憶に新しい2018年のW杯で挙げたゴールだ。
前回大会覇者のドイツが、初戦でまさかの敗戦を喫して迎えたスウェーデンとの第2戦。
1-1で迎えた後半アディショナルタイム5分にクロースが魅せる。
ボックス左脇の位置で獲得したFKのキッカーを務めた背番号「8」は、少しずらしてから得意の右足を一振り。綺麗な弾道のシュートは、見事にゴール右隅に吸い込まれた。
勝負強さとキック精度が光った美しい直接FKだった。
W杯の公式Xに投稿された動画では、現在35歳のクロースが17歳と28歳で決めた二つのゴールを比較することが可能。貴重な映像となっている。
