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「子どもが成長できる環境を」サッカー日本代表との違いは育成年代?中国紙が自国と比較「未成年守る姿勢が明確」【海外の反応】

text by 編集部 photo by Getty Images

 サッカー日本代表はアジアの中でいち早く2026年のワールドカップ出場を決めたが、またしても中国代表は本大会への切符を逃している。それにより、中国代表チームに批判が集中。しかし、問題は育成年代に対する扱いにあると、日本など他国と比較しながら、中国紙『網易新聞』が14日に指摘した。
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日本サッカーが成長を続ける一方で、中国は苦戦

サッカー日本代表
【写真:Getty Images】


 中国は習近平国家主席のもとで、中国サッカーを強化すべく力を入れてきた。

 国内リーグに世界のスター選手を呼び寄せたり、中国代表には帰化選手を入れるなど、様々な手段を講じている。


 それでもW杯最終予選(アジア3次予選)では5位に終わり、アジア枠が4.5から8に増加したにもかかわらず、本大会への出場権を獲得できなかった。

 その結果、中国代表を率いるブランコ・イバンコビッチ監督が解任されている。

 これまで多くの名将が中国代表の指揮官に就任してきたが、いずれも大きな結果を残せなかった。

 そのため、中国代表は批判を浴びせられている。

 だが、低迷の元凶は、別のところにあると指摘する者が現れた。

 同紙によると、中国紙『体壇周報』の王勤伯記者が「中国サッカーの多くの問題は、国の事情が原因ではなく、ごく一部の人々の私利私欲によって引き起こされている。

 私たちはピッチ上の代表選手を批判しがちだが、その裏で能力や人間性に疑問のある人物が何をしているのかを見落としてしまっている」と指摘。

 その上で、他国を例に出し「子どもの頃から育てるべきと掲げるのであれば、子どもが成長できる最良の環境を整えるべきだ。

 しかし、一部の人間のいい加減な対応によって、中国の子どもたちは世界でも例のない窮地に追い込まれている。

 日本、韓国、欧米、さらには東南アジアを見ても、これらの正常なサッカー大国が、子どもが別のチームや機関に移るだけで、親に高額の違約金、補償金を払わせるようなことをしているだろうか。

 これは中国サッカーの未来を潰している。

 日本でも、クラブが子どもの退団を妨げようとすることはあるかもしれない。

 だが、日本は未成年を守り、プロとアマチュアを明確に線引きする姿勢が非常に明確で、クラブに対して責任に関する誓約書の提出まで義務付けている」と述べた。

 いわゆる囲い込みが、子どもの成長を妨げる原因だと見ているようだ。

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【了】

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