オランダ・エールディヴィジ第12節、AZアルクマール対PSVアイントホーフェンの試合が現地時間9日に行われ、AZが1-5で敗れた。オランダメディア『VP』は10日に、この試合で乱闘騒ぎを起こしたAZに所属するオランダのU-21代表DFウーター・フースについて、元オランダ代表MFヴィレム・ファン・ハネヘム氏が厳しく批判していたことを伝えている。
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レジェンドも見放す
【写真:Getty Images】
現地で話題となっているのは、60分にAZが選手交代を試みたシーンだ。
PSVがDFライアン・フラミンゴを投入しようとしていたことから、MFイヴァン・ペリシッチが足元のボールを手で拾い上げたところ、フースがそれを奪おうとした。
強引にボールを奪われたことから、ペリシッチはフースのユニフォームを掴んだ。
すると、フースは強引に振り解こうとペリシッチを殴打。ペリシッチが手を離さないのを見ると何度も相手の腕を叩いたことから、主審が間に入って試合を一時中断している。
フースは、第6節のフェイエノールト戦で、サッカー日本代表FW上田綺世やDF渡辺剛に対して、プレーとは関係ない場面で背中をつねったり、殴打したりなどの暴力行為を繰り返していたことがカメラに捉えられており、現地で批判されていた。
同メディアは、「PSV戦でのフースは“自業自得”であり報いを受けた」と前置きし、「彼はチーム全体を台無しにしている」と、厳しい言葉を送った。
また、「再びフースが話題となっている。今回はペリシッチとの衝突が原因だ。クロアチア代表選手がフースを執拗にマークしたことで、彼はかなり苛立っていた」と述べつつ、「(過去にAZの監督を務めた)ファン・ハネヘム氏は『もし私がまだ監督だったのであれば、フースは先発メンバーに起用しない』と指摘した」と、オランダのレジェンドも起用すべきではないと強調したことを伝えている。