サッカーという競技の特性上、選手の能力を数値化するのは極めて困難なことだ。それを承知の上で、スタッツなどを分析し、5項目に分類して数値化を試みた。ここでは初招集や復帰組が多かった10月シリーズのサッカー日本代表最新メンバーの能力値をランキング形式で紹介する。※5項目の平均値で順位づけ。平均値が並んだ場合は5項目の中でより高い数値を残している方を上とする。成績、市場価値は11月16日現在。『transfermarkt』を参照[1/5ページ]
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5位:遠藤航(リヴァプール/イングランド)

【写真:Getty Images】
生年月日:1993年2月9日
市場価値:800万ユーロ(約13.6億円)
25/26リーグ戦成績:4試合0得点1アシスト
日本代表通算成績:71試合4得点4アシスト
日本代表で主将を務める遠藤航もポジションが確約されていないのかもしれない。
来年にFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会が控える中で、森保ジャパンの競争力は高まっており、佐野海舟ら比較的若い世代の台頭が目立っている。
所属するリヴァプールでは出場機会を大きく減らしており、大幅なターンオーバーで戦うリーグカップを除いては出場機会がほとんどない。
それでも球際における「パワー」を活かした「守備力」には間違いないものがある。
フランス代表MFエンゴロ・カンテやエクアドル代表MFモイセス・カイセドのような「スピード」があるわけではないため、守備範囲はそこまで広くないが、前線からプレスがかかっている状況であれば圧巻のボール奪取能力を発揮する。
被カウンターの場面でも最悪ファウルで止めてくれる気が利く「守備」は、W杯のような大舞台でチームとして結果を残すためには欠かせない。
水準以上の「攻撃力」や「テクニック」も備わっている選手であり、ボランチでコンビを組む選手とのバランスが整っていれば保持における貢献度も気にならない。
試合勘不足が最大のネックで、再び絶対的な存在となるためには所属クラブでも結果を残す必要があるだろう。