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フォーカス 2週間前

想像以上の活躍!? サッカー日本代表、11月シリーズで評価を上げた5人。ピッチ内で素晴らしかったのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

 サッカー日本代表は11月シリーズでガーナ代表、ボリビア代表と対戦。それぞれ2-0、3-0と快勝を収め、来年に迫るFIFAワールドカップ(W杯)に向けてまた一歩前進した。そんな11月シリーズで、株を上げた選手はいるのだろうか。今回は11月の2試合で評価を高めた選手を紹介する。[1/5ページ]
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DF:瀬古歩夢(せこ・あゆむ)

サッカー日本代表DF瀬古歩夢
【写真:田中伸弥】

生年月日:2000年6月7日(25歳)
日本代表通算成績:11試合0ゴール0アシスト
11月シリーズ成績:1試合0ゴール0アシスト

 この11月シリーズで、瀬古歩夢は10月の悪夢を払拭した。

 先月のパラグアイ代表戦、瀬古のパフォーマンスは少なくない批判の対象となった。

 先発に名を連ねた同選手は、オフサイドトラップの判断を誤って1失点目のきっかけを作ると、2失点目にも関与。中途半端なポジショニングが他の選手と被り、ゴールを守り切れなかった。

 所属するル・アーヴル(フランス)では本職ではないボランチでクラブ月間最優秀選手賞(MVP)に輝く活躍を見せていたが、代表では結果を残せず。

 これまでの代表10試合のうち無失点で抑えたのはわずか3試合のみという厳しい数字が、彼の苦境を如実に物語っていた。

 しかし、この11月シリーズでは安定感を取り戻し、代表選手としての貫禄を示している。

 瀬古は第2戦のボリビア代表戦で先発出場。3バックの左センターバックを担い、攻守で存在感を放った。

 前半から自身の前方に立つ前田大然を狙ったパスを積極的に繰り出した。前田のスピードを殺さないような絶妙なパスを通しており、左サイドの攻撃のスイッチは彼が握っていたと言っても過言ではないだろう。

 また、自陣深くから放った大胆なサイドチェンジが右サイドまで渡り、一気にゴールへと迫るきっかけとなった。78分、瀬古が上田綺世へ送ったスピード感あふれるスルーパスが3点目の起点となった。

 10月シリーズでは、瀬古よりも代表経験の浅い選手と最終ラインを構成することが多かったが、今回のボリビア代表戦ではベテランの谷口彰悟、板倉滉と3バックを組んだ。

 特に中央に豊富な経験をもつ谷口が入ったことで心理的な余裕が生まれたのかプレーに迷いが見られず、これまで以上に積極的なアクションが目立った。

 冨安健洋や高井幸大らが戦列復帰を果たした場合、センターバックのポジション争いはさらに激化する。

 10月の低調なプレーで評価を下げた瀬古だったが、このボリビア代表戦はその評価を取り戻すのに十分なパフォーマンスだったと言えるだろう。

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