サッカー日本代表は2025年内の活動を終えた。鈴木淳之介や佐野海舟、早川友基らが新たに評価を上げるなど、来年のFIFAワールドカップ(W杯)に向けたサバイバルは激化している。一方で、期待されながらも、なかなか声がかからなかった選手も多い。今回は、2025年、結局招集なしに終わってしまった10人を紹介する。※データは11月24日時点の『Transfermarkt』を参照[1/5ページ]
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MF:坂元達裕(さかもと・たつひろ)
生年月日:1996年10月22日
所属クラブ:コヴェントリー・シティ(イングランド)
25/26リーグ戦成績:14試合4得点3アシスト
所属クラブで活躍していてもサッカー日本代表にほとんど縁がない選手というのは一定数存在する。坂元達裕はその典型例かもしれない。
今季、コヴェントリー・シティFCではイングランド2部リーグの14試合に出場して4得点3アシスト。
2部とはいえ、身長170cmの坂元がフィジカル能力を求められるリーグでゴールに絡む活躍を見せているのは評価に値する。
2019シーズンにモンテディオ山形へ加入した坂元は、J2リーグ42試合で7得点4アシストをマーク。プロ1年目にしてアピールに成功した。
2020シーズンには活躍の場をセレッソ大阪に移し、ここでも持ち味のドリブルと得点力を発揮。在籍2年間のうち公式戦81試合で10得点15アシストを叩き出し、2022年1月にベルギーのKVオーステンデ移籍へとつなげた。
A代表キャップ数は2試合にとどまっているが、坂元を代表チームに招集したのは森保一監督だ。
国際Aマッチデビューは2021年7月のタジキスタン代表戦。坂元は積極果敢な仕掛けで存在感を示したものの、以降は招集レターが届いていない。
コヴェントリーでの主戦場は中盤右サイド。森保ジャパンと異なるシステム(4-4-2)で輝きを放っている坂元は、おのずと日本代表入りのチャンスが少なくなっていくというジレンマに陥っている。
求められるキャラクターの相違がある限り、サムライブルーのユニフォームに袖を通すのは難しいのかもしれない。
