FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会の組み合わせ抽選会が日本時間6日に行われる。運命の日に先がけ、今回はサッカー日本代表の対戦相手の中で、“最も厳しい”パターンをポッド1〜ポッド4のチームに分けてシミュレーションする。難敵ばかりのW杯だが、その中でも特にタフな組み合わせは――。※ポッド2は日本で固定[1/5ページ]
——————————
ポッド1:アルゼンチン代表
ポッド3:ノルウェー代表
ポッド4:イタリア代表(欧州プレーオフ勝者枠)
大会ホスト国を含め、ポッド1に属するチームは強豪ばかりだ。
FIFAランキングで2位に位置するアルゼンチン代表は前回大会王者として臨み、依然として多くのスター選手がスカッドに名を連ねている。
直近のシリーズにはリオネル・メッシを筆頭にアレクシス・マック・アリスターやラウタロ・マルティネス、クリスティアン・ロメロなど各国で活躍する選手が勢ぞろい。アンゴラ代表との国際親善試合に2-0で快勝した。
その上、セリエAを席巻中のニコ・パスや、ベンフィカで結果を出し始めた19歳MFジャンルカ・プレスティアーニなどの新星も次々に出現している。
イタリア代表とブラジル代表の2例しかない大会連覇に向け、戦力は十分だ。
そのイタリアは近年低迷が叫ばれているが、データサイト『Transfermarkt』によれば「最も価値の高い代表チームトップ100」において5位(2025年12月3日時点)に位置している。
市場価値では8000万ユーロ(約136億円)のアレッサンドロ・バストーニをはじめ、サンドロ・トナーリやニコロ・バレッラなどが続く。
ここに、絶対的守護神のジャンルイジ・ドンナルンマが最後尾で仁王立ちするのだから、いくら低迷していようと古豪と見るのはむしろ危険だろう。
欧州プレーオフを勝ち上がってポッド4に名を連ねた場合、すべてのナショナルチームにとって脅威となる。
そのイタリアを相手にW杯欧州予選グループIで2戦2勝を成し遂げたのが、ポッド3のノルウェー代表だ。
現地時間6月6日の試合では3-0、11月16日には4-1といずれも快勝をおさめている。
絶対的存在はアーリング・ハーランドと見て間違いないが、フィニッシャーの彼のもとまでボールを運べる選手も多くいる。
直近のイタリア戦で言えばアントニオ・ヌサやアレクサンデル・セルロートが自身で決め切るスキルを持ちながら、チャンスメイクの能力も非常に高い。
両翼の2人に加え、中盤のサンデル・ベルゲはボックス・トゥ・ボックスでボールキャリー可能な選手だ。
想定しうるなかで、この4チーム構成が最も厳しい組み合わせだろう。

