フェイエノールトFW上田綺世【写真:Getty Images】
オランダ・エールディヴィジ第14節、FCトゥウェンテ対AZアルクマールの試合が11月30日に行われ、AZが0-1で敗れた。オランダメディア『Soccernews』は同日に、この試合で両チームの選手が揉めるきっかけを作ったAZに所属するU-21オランダ代表DFウーター・フースについて、厳しい言葉を送っている。
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日本代表FW上田綺世を殴打して猛批判されたAZのDF。乱闘のきっかけとなり現地も批判
現地のサポーターが猛批判しているのは、トゥウェンテとの試合でフースが自陣ペナルティエリア手前の位置でファウルを受けて倒れ込んだ場面だ。
MFラミズ・ゼルキがボールをキープしようとタックルした際に、フースと衝突。
フースは足を抑えて倒れ込んでしまったが、あまりにも大袈裟だったことから、トゥウェンテの選手たちは怒りを示した一方で、AZの選手たちはフースを庇い、両チームが衝突する事態となった。
結局、トゥエンテの選手を突き飛ばしたAZのMFキース・スミットにイエローカードが提示されている。
同メディアは、「いくつかの注目すべき場面にフースが関与したことで、オランダの国民はいつものように彼を非難した」と前置きし、現地のサポーターの様子を伝えている。
「フースは、後半開始直後にファウルを受けたが、その直後に倒れ込む演技をした。オランダ中が、彼に対してうんざりしている。
『サッカー界の怪物だ』とSNSで指摘する人もいれば、『無防備なすねを軽く叩かれただけで、ピッチの上で泣きわめく。嫌らしいチームと卑劣な選手だ』という声もあがった」
第6節のフェイエノールト戦では、サッカー日本代表FW上田綺世の背中をつねったり、殴打したりなどの暴力行為を繰り返したフースは、その瞬間がカメラに捉えられたことで現地でも猛批判されていた。
また、DF渡辺剛は腕を何度もつねられたことで、試合後には“赤黒く”腫れあがっていたと現地メディアが伝えていた。
同メディアは、「デジタル世論調査では、大多数の視聴者がフースの行動に腹を立てており、同情心はほとんどないことも明らかになった」と、現地でも批判的な目で見られている存在であることを指摘している。