プレミアリーグ第14節、リバプール対サンダーランドの試合が現地時間3日に行われ、試合は1-1の引き分けに終わっている。辛うじて敗戦を免れたとは言え、試合内容は昨季王者とは思えないほどのものだった。日本代表MF遠藤航が所属する現在のリバプールは、もはや相手に恐れられていないと、英紙『デイリーメール』が4日に報じている。
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低迷リバプール、打開策が見つからない状態へ
サンダーランドは英2部(チャンピオンシップ)から上がってきた昇格組の一つだが、上位に進出する快進撃を見せていた。
とはいえ、リバプールが連覇を目指すなら、勝ち点3を計算に入れるチームと言えるかもしれない。
しかし、実際の試合内容は酷く、むしろ負けなくて良かったと思えるようなゲームだった。
それは両指揮官の試合後コメントにも表れており、サンダーランドを率いるレジス・ル・ブリ監督は「プレーする時間やスペースもあって少し驚いた」と述べている。
一方で、リバプールのアルネ・スロット監督も「今、我々と対戦するチームは、結果を出せると考えているのは明らかだ。
彼らは(勝てると)考えているだけでなく、今季それが証明された。
それが他のチームにも(勝てるという)自信を与えている」と語り、相手に恐れられていない事を認めている。
同紙によると「リバプールは、かつては誰もが恐れるチームだったのに、今では戦いたい相手になってしまった」という。
この戦術が噛み合わない状態について、英メディア『スカイスポーツ』に出演したダニエル・スタリッジは「まるで四角い釘を丸い穴に無理やり押し込もうとしているようなチームだ」と表現した。
エースのエジプト代表FWモハメド・サラーが2戦連続で先発落ちしたが、同紙は「試合前の最大の話題は、サラーを使うべきか否か?だった。
だが、彼がいない前半にもリバプールは貧相で創造性に欠けていた。
では、サラーが入ってからは?
結局、やはり貧相だった。
今の問題の核心は彼ではないのかもしれない。
もちろんサラーも問題の一部だが、リバプールの問題はもっと根深い」と見ている。
そして、同紙はリバプールの現状について「最大の問題は、スロットにかつての“魔法の手腕”が見えないことだ。
一言で言えばサッカーゲームであり、それまで勝ち続けていた戦術が突然通用しなくなり、システムをいじり倒す羽目になる、あの感じに近い。
選手の組み合わせ、フォーメーション、前線の起用法を次々変えてきたが、どれも結果を出せていない。
1億2500万ポンドのストライカー、1億1600万ポンドの10番、欧州最高のDF、この時代を代表する攻撃陣の一人、堅実な中盤。
これだけ揃っているのに、今のリバプールは“烏合の衆”にしか見えない。
試合中に魔法のような瞬間があることはあるが、それもまぐれに近い」とし、
「リバプールの監督はアイデアを失っているように見える」との見解を示した。
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