フェイエノールトFW上田綺世とAZアルクマールDFウーター・フース【写真:Getty Images】
オランダ・エールディヴィジ第15節、AZアルクマール対ゴー・アヘッド・イーグルスの試合が7日に行われ、2-2の引き分けに終わった。オランダメディア『Soccernews』は8日に、AZに所属するU-21オランダ代表DFウーター・フースが、試合中に相手FWを殴ったシーンについて報じている。
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日本代表FW上田綺世を“殴ってつねった”AZのDF。再びの暴力行為
現地メディアが注目したのは、AZが1点を追いかける展開で迎えた18分のシーンだ。
ゴー・アヘッド・イーグルスがピッチ中央から前線にロングパスを送った際に、FWミラン・スミットが頭を抑えてピッチに倒れ込んでしまう。
ピッチを別の角度から撮影した映像では、AZ最終ラインの裏を狙って動き出したスミットに対して、背後から近づいたフースが腕を掴むと、首のあたりを殴打した瞬間が捉えられていた。
同メディアは、「フースが再び話題になっている。ゴー・アヘッド・イーグルスをホームに迎えた一戦で、彼はパンチをしたとみられている。しかし、観客を驚かせたのは、適切な罰が下されなかったことだ」と前置きし、フースに対する現地の反応を次のように伝えている。
「フースが相手選手を殴った。試合前から彼は話題になっていた。昨季のカップ戦決勝以来、このDFは守備面での存在感はほとんどない。
サポーターは、『またしても殴り合いなのか? 審判はいつになったらこの選手に介入するんだ? 長期出場停止処分を下すべきだ。観戦している若者のためにならない』と、SNSで不満を示している」
第6節のフェイエノールト戦でフースは、サッカー日本代表FW上田綺世に対して、プレーとは関係ない場面で背中をつねったり、殴打したりなどの暴力行為を繰り返していた。
フースとスミットは過去にも衝突しており、昨季のKNVBカップ決勝では、スミットに対する危険なタックルでフースは警告を受けている。
さらに、直後のPK戦では、相手チームの選手を挑発したことで2枚目のイエローカードを提示されていた。
また、カップ決勝直後に、リーグ戦で激突した際には、別の選手に対する危険なタックルで一発退場となるなど、特にゴー・アヘッド・イーグルス戦でフースは問題行動を起こしており、現地でも厳しい言葉が送られていた。