エールディビジ(オランダ1部)のアヤックスが現地時間16日、無所属の状況が続いていた27歳の冨安健洋と契約を結んだことを正式に発表した。オランダメディア『アヤックス・ショータイム』の編集長であり、アーセナルサポーターでもあるバート・フェーンストラ記者は16日、アヤックスが獲得できたのは奇跡に近いとの認識を示している。
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冨安健洋をアヤックスが獲得できたのは奇跡に近い?
冨安は2021年8月に移籍金2000万ユーロ(約34億円)でボローニャからアーセナルへ移り、すぐさま主力に定着した。
右サイドバックのポジションを勝ち取ると、スタートダッシュに失敗していたアーセナルの躍進に貢献し、チーム浮上のきっかけを作っている。
ただ、シーズン終盤にはふくらはぎを痛めて離脱。
翌年にはベン・ホワイトが先発起用されるようになり、代わりに冨安は左サイドバックでの出場機会を増やす事になる。
その後も怪我で戦列を離れる場面は何度もあったが、両サイドバックとセンターバックでプレーできる万能型DFとして重宝された。
しかし、昨季は手術に踏み切り、1試合のプレーにとどまっている。
最終的にアーセナルを去り、約5カ月間は次の所属先を探しつつリハビリに時間を費やしていた。
そんな中、手を差し伸べたのがアヤックスだ。
同紙の「冨安が万全の状態に戻った場合、アヤックスはどんな選手を手に入れたことになるのか。
彼は何をもたらしてくれるのか?」という質問に対し、
フェーンストラ記者は「正直に言えば、すでにアヤックスのレベルを超えている選手だと思う。
もし冨安があれほどの負傷に悩まされていなければ、アヤックスへの移籍が検討されることはなかったでしょう。
それくらい、彼はプレミアリーグで確固たる地位を築いていた選手だ。
守備面でも攻撃面でも実績があるし、アヤックスにとって非常に重要な存在になり得る。
間違いなく豊富な経験をもたらしてくれるはずで、そのクオリティに疑いの余地はない。
コンディションさえ万全であれば、現在アヤックスにいるどのサイドバックの選手たちよりも、確実に戦力アップになる。
また、センターバックとしてもプレーできるので、将来的にはそのポジションで起用される可能性もあるだろう」との見解を示した。
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