
イングランド代表”当落線上”の5人【写真:Getty Images】
1966年の自国開催以来のFIFAワールドカップ(W杯)優勝を目指すイングランド代表の選手層の厚さは他の代表チームと比較をしても抜けている。スタメンはもちろん、26名の代表メンバーに入ることも至難の業だ。今回は、3月にサッカー日本代表との対戦も控えるトーマス・トゥヘル体制のイングランド代表で、現状W杯メンバー入りが“当落線上“となっている選手を紹介する。※データは『transfermarkt』を参照[1/5ページ]
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MF:コール・パーマー(チェルシー)

イングランド代表MFコール・パーマー【写真:Getty Images】
生年月日:2002年5月6日
市場価値:1億2000万ユーロ(約204億円)
代表通算成績:12試合2得点1アシスト
チェルシーでは絶対的な存在であるコール・パーマーだが、来年に控えるFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会の26名に名を連ねるとは言い切れない状況にあるだろう。
トーマス・トゥヘル監督は初陣となった2025年3月の試合からある程度メンバーを固定して戦っている。
しかし、パーマーは度重なるコンディション不良のために選外が続いており、現体制での出場機会は6月のアンドラ代表戦しかない。
彼が本職とするトップ下には、トゥヘル体制で全試合に出場しているモーガン・ロジャーズや大舞台に強いジュード・ベリガム、今シーズンに調子を取り戻したフィル・フォーデンら選択肢が豊富だ。
左でもプレー可能なエベレチ・エゼもメンバー入りの可能性があることを踏まえると、すでに10番のポジションは埋まっているように見える。
特にパーマーにとって大きな壁となりそうなのが、マンチェスター・シティ時代にもポジションを争ったフォーデンの存在だ。
ガレス・サウスゲート前体制でフォーデンは、ワイドでも起用されていたが、トゥヘル監督は中央でのプレーに固定。トップ下、もしくはゼロトップでの起用が続いており、パーマーと完全にプレーエリアが被っている。
こうした状況や鼠径部の負傷などを整理すると、現体制で1試合の出場に留まっているパーマーはW杯出場に向けて黄色信号が灯っていると言えるかもしれない。