セリエA第26節が現地時間21日に行われる予定だが、苦戦が続く5位ユベントスにとって、6位コモは今一番当たりたくない相手かもしれない。前節では2位ミランがコモの策略にハマり、先にゴールを許す展開となっていた。今季上位陣に食い込むコモとは、一体どんなクラブなのだろうか。
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コモ、かつて財政難に苦しんでいたが…
コモはイタリアのロンバルディア州北西部にある都市の小さなクラブで、風光明媚なコモ湖に拠点を置いている。
1907年創設と歴史は深いが、下部リーグを行ったり来たりすることが多く、セリエAにいた期間は数えるほどしかない。
過去には財政破綻によるセリエD(イタリア4部)落ちを経験しており、もともと資金力に乏しいクラブだった。
大きな変化が起きたのは、2019年4月にインドネシアの巨大財閥ジャルム・グループに買収された時だ。
世界で最もリッチなクラブの一つへ変貌し、セスク・ファブレガスやティエリ・アンリといったサッカー界の大物も株主として経営に参加している。
セリエA昇格を果たした後の2024年夏には、レアル・マドリード育ちのアルゼンチン代表MFニコ・パスを獲得。
昨夏にはミランからのレンタルでスペイン代表FWアルバロ・モラタを補強するなど、昨季に増して強力なメンバーを揃えている。
その成果は現れており、第25節が終了した時点でコモは11勝9分5敗の勝ち点42。
UEFAヨーロッパリーグ(欧州EL)どころか、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)への出場権さえも射程圏内に捉えている。
また、得点ランキング2位にはパス(9得点)、3位タイにはアナスタシオス・ドゥヴィカス(8得点)が入っており、その好調ぶりがうかがえる。
2025年2月にトリノからコモへ移籍したコソボ代表DFメルギム・ヴォイヴォダも、前節のミラン戦で相手を翻弄する足捌きを披露しており、その技術力の高さには度肝を抜かれるだろう。
一方でユベントスは直近の公式戦4試合で1分3敗。
特にCLプレーオフ1stレグのガラタサライ戦では2-5の敗戦を喫した上に、主力センターバックのブレーメルが負傷した。
幸いにも重い怪我ではないようだが、悪化を避けるためにコモ戦を欠場する可能性がある。
まさにユベントスにとっては、このタイミングで勢いに乗るコモとの対戦は避けたかったかもしれない。
