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勝利アンセムを阻止せよ。日本代表、「EDM大国」スウェーデンとの決戦へ

text by 編集部 photo by Getty Images
スウェーデン代表 サポーター
スタジアムに詰めかけるスウェーデン代表のサポーター【写真:Getty Images】



 北中米W杯のスウェーデン対チュニジアのあと、スタジアムに鳴り響いたのはアヴィーチーの「Levels」とスウェディッシュ・ハウス・マフィアの「Save The World」だった。スウェーデンが世界に誇るダンスミュージックシーンの象徴的な2組。レジェンドたちのアンセムは、まるで同国の5-1勝利を祝うような趣さえあった。現地時間6月25日、日本代表はそのEDM大国と直接対決する。

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スウェーデンに強すぎる味方

 偶然の選曲かもしれない。「Levels」はそのあとのブラジル対ハイチでもかかっていたため、シンプルに有名でアップリフティングな楽曲がBGMのリストに載っている可能性もある。

 スタジアムBGMとして各所ではボン・ジョヴィの「Livin’ on a Prayer」やGALAの「Freed from desire」が設定されており、アーティストの出身国に規則性は感じられなかった。

 だが、「Levels」からの「Save The World」は明らかに作為的であり、文脈的な正当性があった。アヴィーチーことティム・バークリング(2018年4月に28歳の若さで急逝)、そしてスウェディッシュ・ハウス・マフィア(アクスウェル、スティーヴ・アンジェロ、セバスチャン・イングロッソの3人組)はいずれもスウェーデン出身だ。

 EDMというフレーズが世界に広まった2010年代、その中心にいたのはこの北欧出身の手練れたちである(奇しくもオランダもダンスミュージック超大国)。



 両アーティストとサッカーの縁も深い。アヴィーチーの「The Nights」は『FIFA 15』のサウンドトラックに採用され、世界中のサッカーファンの記憶に刻まれた。

 なお、2021年にはストックホルムの屋内競技場が「アヴィーチー・アリーナ」と改名され、本競技場はアイスホッケースウェーデン代表の本拠地でもある。その名は音楽の枠を越え、同国の文化全般に大きな影響を与えている。

 一方のスウェディッシュ・ハウス・マフィアは、今大会でのスウェーデン代表のW杯復帰(ロシアW杯以来)を祝うアパレルコレクションをリリースするなど、自国代表を公式に後押しする姿勢を見せている。

 余談だが、メンバーのセバスチャン・イングロッソは無類のサッカー好きとして知られており、かつてチャリティーマッチで選手としてスウェーデン人DJチームをまとめるキャプテンに抜擢された経験もある。

 現地に来るサポーター以外にも強力な後ろ盾を得るスウェーデン。世界をまたにかけるヘッドライナーたちのアンセムを勝利の賛歌にさせないために、日本も良い形でグループリーグを終えたいところだ。

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