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日本代表DF冨安健洋「サッカー人生のチャンスを森保さんにもらった」 ブラジル戦敗因には「攻撃の方が課題だった」

text by 編集部 photo by Getty

ヴィニシウス・ジュニオールと対峙する冨安健洋
ヴィニシウス・ジュニオールと対峙する日本代表DF冨安健洋【写真:Getty Images】



 サッカー日本代表は29日、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)ラウンド32でブラジル代表と対戦し、1-2で敗戦。ベスト16進出はならなかった。フル出場したDF冨安健洋が試合後の取材で悔しさを滲ませるとともに、長いリハビリ期間を支えてくれた人々への感謝を涙ながらに語った。

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冨安健洋が森保一監督へ感謝

 ブラジルのエース、ヴィニシウス・ジュニオールとのマッチアップでは体を張った守備を見せた冨安。しかし、試合を振り返る第一声は悔しさに満ちていた。

 「何と言ったらいいか難しいですけど、あっけなく終わったなと思います」

 約2年間、ケガの影響で日本代表から遠ざかっていた中で迎えた今大会。決勝トーナメント初戦のブラジル戦という大一番で先発起用されたことについては、森保一監督への感謝と、自身の力不足を口にした。

「ケガが続いて2年間代表に招集されていない中でも、こうしてワールドカップに選んでもらって、一番大事なラウンド32でスタメンで使ってもらった。その思いをピッチ上で返せなかったのが悔しいですし、個人的にまだまだなんだろうなと思います」

 日本は前半に先制しながらも、後半はブラジルに押し込まれ逆転負け。冨安は世界トップレベルとの差を痛感したという。


「後半の戦い方も踏まえて、まだ日本は強豪国と対等に渡り合えるレベルじゃないと痛感させられました。守備でも攻撃でも主体的にプレーできないと彼らとは対等に渡り合えない。こういう戦い方でワールドカップに勝つためにやってきましたし、少しずつ前進していると思います。でも、本大会でブラジルのような国にどう勝っていくかというところでは、まだまだなんだろうなと思います」

 後半に押し込まれた要因については、守備よりも攻撃面に課題があったと分析した。

 冨安は「守備というより攻撃の方が課題だったと思います」と分析。そのうえで「ボールを奪った後にプレーするのをやめてしまった感もありました。ただ、それも割り切っていた部分はあるので、それなら耐え切らないといけなかった。相手陣内でどれだけボールを保持できるかは大事ですし、その時間を増やせれば失点の確率も減る。でも、分かっていても簡単にできることではない。本当にまだまだなんだろうなと思います」と振り返った。

 そして取材の最後、自身にとって今大会がどんな意味を持ったのかを問われると、言葉を詰まらせた。

「本当にこんな状況でワールドカップに選んでもらって、試合に出させてもらったことには森保さんに感謝しかないです。今大会だけじゃなく、今後のサッカー人生においてのチャンスを森保さんにもらったと思っています」

 そう話した冨安は、「もう自分一人のサッカー人生じゃない」と語り始めると、リハビリ生活を支えてくれた人々への思いが込み上げ、涙を流した。

「このケガの期間を乗り越えて、本当にたくさんの人に支えてもらいました。サッカーができていることは当たり前じゃない。そのことを忘れずに取り組んでいかないといけない。支えてもらった人への恩返しと、森保さんにもらったチャンスへの恩返しも含めて、もっと自分に要求していきたい。本当にピッチ上でしか返せるものは返せないので、ピッチ上で恩返ししたいと思います」

 ブラジルを相手に最後まで戦い抜いた冨安。敗戦の悔しさだけでなく、長い苦難を乗り越えて再びワールドカップの舞台に立てたことへの感謝、そして日本代表のために再び立ち上がる決意が込められていた。

(取材:元川悦子、構成・文:編集部)

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