ミハイロ・ムドリク【写真:Getty Images】
チェルシーに所属するウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクが、ドーピング違反による出場停止処分を終え、直ちに公式戦へ出場できることになった。英サッカー協会(FA)が現地時間7月31日に発表し、同選手はチェルシーのプレシーズンに合流する見通しとなっている。
ドーピング処分解消で即時復帰へ
問題の発端は2024年10月22日に行われた競技会外のドーピング検査だった。ムドリクの検体から、禁止物質に指定されているメルドニウムが低濃度で検出され、同年12月に暫定的な出場停止処分を受けた。
その後、FAは2025年5月に規則違反で同選手を正式に告発。2026年1月の審理で違反が認定され、4年間の資格停止処分が科されていた。
ムドリク側はスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ不服を申し立てた。本人は一貫して、禁止物質を故意に摂取したことはなく、なぜ体内に微量の物質が入ったのか分からないと主張していた。
今回の決着に大きく影響したのが、世界反ドーピング機関(WADA)の科学的な報告基準の変更だ。FAによると、現在の基準で同じ濃度のメルドニウムが検出された場合、陽性とは報告されず、規則違反にも問われないという。
FA、WADA、ムドリク側は控訴手続きを合意によって解決。同選手は規則違反を受け入れたうえで、これまでに経過した出場停止期間を正式な資格停止期間とすることに同意した。これにより処分は満了した扱いとなり、即時の競技復帰が認められた。
チェルシーは声明で、現在の検査基準であれば陽性反応とは扱われなかった点を重視。ムドリクのコンディション回復とチームへの再合流を支援すると表明した。
英紙『テレグラフ』によると、ムドリクはチームメートと合流するため、チェルシーがプレシーズンを行っている香港へ向かっているという。
ムドリクは2024年11月を最後に公式戦から遠ざかり、クラブ施設でのチーム練習にも参加できず、個人トレーナーと調整を続けてきた。約1年8カ月ぶりに競技復帰が可能となったが、長期間の実戦離れもあり、まずはプレシーズンで状態を確認しながら、段階的にチームへ戻ることになりそうだ。
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