
U-20日本女子代表の井尻明監督【写真:編集部】
日本サッカー協会(JFA)は8月18日、東京都内でFIFA U-20女子ワールドカップポーランド2026に臨むU-20日本女子代表(ヤングなでしこ)のメンバー21名を発表した。今年4月のAFC U20女子アジアカップ優勝メンバーを中心とした編成となる中、井尻明監督は「今大会における目標は優勝です、世界一奪還です」と明言。2018年以来となる世界一を目指す21人について、選考のポイントや日本の強みを語った。
「ひた向きさ」が日本の強み。井尻監督が語った世界一への鍵
今年4月に行われたAFC U20女子アジアカップタイ2026を制し、アジア女王に輝いたU-20日本女子代表(ヤングなでしこ)が、再び世界の頂点を目指す。
9月5日に開幕するFIFA U-20女子ワールドカップポーランド2026で、日本はグループDに入り、ニュージーランド、アメリカ、イタリアと対戦する。
直近2大会で準優勝に終わっている中、2018年以来となる世界一を目指す井尻明監督は、目標を明確に掲げた。
「目標は優勝です、世界一奪還です。この年代の選手たちにとっては、この大会を通して1人1人が成長する。その先のなでしこジャパンにつながる経験をしてもらいたいとも望んでいます。ただ、代表チームとして大会に出場しますので、我々は世界一を目指して大会に臨みたいというふうに考えています」
井尻監督が日本の強みとして挙げたのが、これまで女子サッカー界が積み上げてきた技術力や組織力、そして、ひた向きさだった。
「最後の最後まで戦い抜くことであったり、ゴールへ向かう執着心。苦しい時間帯でも下を向かない。そういったひた向きさが我々のスタイル、強みだと考えています」
一方で、世界一を勝ち取るには、これまでの強みに加えて「世界レベルの強度やスピード、個々の局面」をさらに高める必要があるという。
「世界のサッカーは常にものすごいスピードで進化していますので、今まで日本がやってきたことだけでは通用しない部分も理解しています。最後の最後、レベルの高い中で勝ち切る部分が必要になると考えています。あと1歩、あと10センチ、そういった細かな部分を突き詰める必要があると思います」
今回のメンバー選考では「現在のパフォーマンスだけではなく、世界の舞台でどれだけ力を発揮できるか」という点を重視。21人という限られた枠の中で、個々の能力だけでなくチーム全体のバランスも考慮した。
「1つのポジションしかできないスペシャリティな選手も必要です。しかし、複数のポジションをこなせる選手も総合的に考えて、バランスを考えながら選考しました」
4月のU20女子アジアカップ優勝メンバーを中心に、高校生、大学生、WEリーグでプレーする選手らが名を連ねた。
優勝までには7試合を戦う必要があり、U20女子アジアカップの23人から2人少ない21人で臨むこともポイントになる。井尻監督は「限られた人数の中で連戦を戦い抜く」ためのコンディション管理を鍵の一つに挙げ、時差対策も含めてスタッフと連携しながら大会を戦う準備を進める。
育成年代の大会ではあるが、井尻監督は「優勝」と「育成」を別々のものとは考えていない。
「勝つこと、タイトルを取ること、強化することと、育成することは別なものではない」
さらに、その先にはなでしこジャパンがある。佐々木則夫ナショナルチームダイレクターは、過去3大会連続で決勝に進出した世代から、現在のなでしこジャパンの主軸を担う選手が多く育っていることを強調した。
井尻監督も「来年、なでしこジャパンはブラジルでワールドカップがあります。そこに1人でも2人でも入っていけるような、アプローチを常に続けています」と語る。
世界一奪還だけでなく、その先のなでしこジャパンへ。U-20日本女子代表は、世界の頂点と次世代の代表選手育成という2つの意味を持つ大会に挑む。
(取材・文:竹中愛美)
【関連記事】
ヤングなでしこ、U-20女子ワールドカップに臨むメンバーが発表! リヴァプールFW板村真央、眞城美春、17歳の福島望愛らを選出
ヤングなでしこの予想スタメン! U-20女子W杯、優勝を狙うベストメンバーならこの11人! 17歳MF福島望愛の先発は?
福島望愛のアシストから太田美月が決勝ゴール! U-20日本女子代表がイングランドに1-0勝利! スペイン遠征を無敗で終える
【了】
