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悲劇! アウェイに置き去りにされた“チリのガットゥーゾ”

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Getty Images

マイペースが仇となった

 マイペースなラテン気質を発揮したメデルは、ゆっくりシャワーを浴びた後、アルゼンチン代表のFWセルヒオ・アグエロ、DFマルティン・デミチェリス、DFパブロ・ザバレタらとの会話に夢中となり、チームバスに置き去りにされたという。

 帰りの電車でも指定席ではなく自由席に乗り込んだため、車内ではアウェー戦に足を運んでいたファンと鉢合わせ、写真やサイン攻めに遭ったが、快く笑顔で応じたとされる。

 「チリのガットゥーゾ(元イタリア代表MF)」と称されるメデルは今季開幕前、1部昇格を果たしたカーディフのクラブ史上最高移籍金額となる1100万ポンド(約18億7000万円)でスペイン1部セビーリャから移籍。以来、チームの守備の中核を担っており、献身的プレーでファンの心をつかんでいる。

 カーディフは現在、リーグ24節を終えて19位と低迷しているが、残留争いにおいて接戦を繰り広げている。

 今季低迷の大きな理由として、傍若無人なマレーシア人オーナー、ビンセント・タン氏が前強化部長と前監督を不当解任したことなどが挙げられているが、年をまたいで元マンチェスター・ユナイテッドのノルウェー代表FWオレ・ガナ・スルシャールを監督として招へいし、後半戦での巻き返しを図っている。

【了】

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