欧州5大リーグで成功するために必要なこと~スペイン・リーガエスパニョーラ編~

『現地記者が分析する欧州リーグにおける日本人選手の適応条件』
今では多くの日本人選手が海を渡り、海外リーグへ挑戦するようになった。日本とは違う環境で成功するためには一体どんなことが必要なのだろうか? 欧州各国に滞在する現地記者が、欧州リーグで活躍するための適応条件を探った。今回はスペイン・リーガエスパニョーラ編をお届けする。

2013年01月08日(Tue)14時38分配信

text by 山本美智子 photo Kaz Photography
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リーガエスパニョーラで成功を収めるためには【写真:Kaz Photography】

スペイン・リーガエスパニョーラ

過去所属選手:財前宣之【1996/ログロニェス(ヴェルディ川崎からの期限付き)】、深澤仁博【99/テネリフェ】、城彰二【2000/バジャドリー(横浜F・マリノスからの期限付き)】、西澤明訓【01/エスパニョール(セレッソ大阪からの期限付き)】、大久保嘉人【05-06/マジョルカ(セレッソ大阪からの期限付き)】、中村俊輔【09-10/エスパニョール】、家長昭博【11-12/マジョルカ】

現在所属選手:指宿洋史【2011-現在/セビージャ(ベルギー・オイペンへ期限付き移籍中)】

リーグ名:リーガ・エスパニョーラ(スペイン、一部の正式名称はリーガBBVA)
労働条件:特になし
外国人枠:(EU外選手に適応され、3名まで。2部B以下に外国人枠はない)
言葉:スペイン語ができないと厳しい。英語もできないのは問題外。
人種差別:スタジアムでは、アフリカ系・ラテンアメリカ系に対して猿のものもねをする、アジア系をまとめてチノ(中国人)呼ばわりする、などの差別表現が見られることもあるが、これは一部だけであり、地域性はあるが、全体から見れば、人種差別は少ない。

アジアのサッカー選手に対する偏見は根強い

 スペイン語の習得は必須。人との絆を大切にするスペイン人にとって、ピッチのみで答えを出せばいいなどという姿勢は論外。監督や周囲とピッチ外での付き合いもうまくこなせて、初めてボールが回ってくる。

 上記で差別がないと書いたが、プロレベルで言えば、アジアのサッカー選手に対する偏見は根強い。足元の技術力や真面目な練習態度などは認められているが、言葉の習得が遅い、性格が社交的ではなく周囲との関係作りが下手、適応能力が低いとみなされている。スター気取りも嫌われる。

 過去の例を見ていると、実績のある選手の場合、同じ外国人枠を争う中南米選手、韓国籍の選手などに比べ、日本人選手は、移籍金の設定が高く、複数年契約に拘る、レンタルを受け入れないなど、交渉しづらい条件提示を行うケースも見受けられる。偏見を払拭するためにも、今後は成功報酬等を視野に入れた交渉も必要だろう。

【了】

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