日本代表なら、ビルバオよりテクニカルなうまさが出てくる
ビルバオ・ビエルサ監督【写真：山田一仁】
――見たいですけどね。ビエルサのチームも。
清水 面白いんじゃないですか。巻き込まれていく感覚とか。
――オシムの時のジェフみたいな感じがまた見られるかもしれないですよね
西部 たぶん日本代表でやったら、ビルバオよりテクニカルなうまさが出てくる。だから強度というかフィジカルの面でどこまでできるかわからないけど、日本の選手は走れますから。マンツーマンで守れって言われたらどうか、っていう気はしますけど。
清水 そこが一番怖いところですね。Ｊリーグの中でやるんだったらいいのかもしれないですけど。
西部 アプローチの仕方は正反対かもしれないけど、オシムの時と似ている感じですよね。
清水 練習は真逆だけど、結果は近いものになってくる。
西部 よく走ってマンツーマンで守ってというサッカーだから、割と見た目は似た感じになるかもしれないですね。
――アルゼンチン代表とチリ代表の時と、ビルバオとではやっていることはあまり変わらないですか？
西部 多分同じだと思います。守備は、本当にビルバオに近い。よく走ってボールをどんどん追い越して、というサッカー。アルゼンチンの時ってイマイチ記憶が薄いんだけど、似ていたような気がします。でも、アルゼンチンの選手はテクニックがあるから、そんなめちゃくちゃ走ってるっていう印象はなかったですね。割とサイドに展開して個人技で破ってという感じで、あんまり追い越しとかはなかった気がします。
――でもビエルサ的には、やっていることは変わらないと。
西部 たぶん、同じようなことをやっているんじゃないかって思いますね。
清水 アルゼンチンはわからないですけど、チリはマンツーマンで付いていましたから同じだと思います。
西部 アルゼンチンのときは3－4－3でベロンがトップ下をやっていて、アイマールが右ですかね。センターがクレスポか、バティストゥータ。中盤は菱形で、それこそアヤックスみたいなサッカーをしていました。だから、割と似てますよね。
