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CL抽選会。ベスト4は“決勝クラシコ”のためのマッチメークか?

チャンピオンズリーグ・ベスト4の組み合わせ抽選会が行われた。ただ抽選会は本当に行われていたのか? マッチメークだと疑念を抱く筆者がUEFAの思惑について考察する。

text by ブックマン二郎 photo by Kazuhito Yamada

最も高い確率と予想されている決勝でのクラシコ

 12日、チャンピオンズリーグ・ベスト4の抽選会が行われた。準決勝の組み合わせは以下の通りだ。

バイエルン・ミュンヘン対バルセロナ
ボルシア・ドルトムント対レアル・マドリー

 編集部から「オッズを絡めて書いてくれ」との依頼があったので、ちょっと調べてみることにしよう。数字は抽選が行われた直後のウィリアム・ヒルのものだ。

 バイエルン対バルセロナは、バイエルンの勝ちが2.30、引き分けが3.20、バルサの勝ちが2.62。ドルトムント対レアル・マドリーは、ドルトムントの勝ちが2.50、引き分けが3.10、マドリーの勝ちが2.50。

 まぁ発表直後だとそんなには動かない。加えて、この4チームは順当とも言える。オッズに偏りもなく、特段面白いわけでもない。

 では、優勝オッズはどうだろうか? 上から列挙してみよう。

バルセロナ 2.87
レアル・マドリー 3.00
バイエルン・ミュンヘン 3.75
ボルシア・ドルトムント 7.00

 抽選会が行われるまでの順番と変化はない。強いて言えば、ドルトムントがどこまでやれるか、ぐらいだろう。

 決勝戦の組み合わせのオッズも出ている。

バルセロナ対レアル・マドリー 2.30
レアル・マドリー対バイエルン・ミュンヘン 3.10
バルセロナ対ボルシア・ドルトムント 4.50
バイエルン対ドルトムント 5.50

 僅差ではあるが決勝はクラシコになる確率が高いと予想され、ドイツ対決が一番低いと出ている。まぁこの程度のオッズ差であればどこが来ても不思議ではない。

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