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香川真司 11年前

香川はなぜ活きた? 動きの質を支えるキャリックの存在感

17日に行われたウェストハム対マンチェスター・ユナイテッドの一戦は、2-2の引き分けに終わった。香川真司は先発出場し、2つのゴールに絡む活躍。現地メディアも高い評価を与えた。

text by 斎藤史隆 photo by Kazuhito Yamada

2つのゴールに絡んだ香川真司

決定機を演出した香川真司。「スラローム」と現地メディアが絶賛した動きの質に迫る
二つのゴールに絡んだ香川【写真:山田一仁】

 香川にとって久しぶりに溜飲を下げる試合だったのではないか。

 17日に行われた敵地でのウェストハム戦に先発した24歳は2アシストを記録。ゴールは生まれなかったが、ハットトリックを達成した3月上旬のノリッジ戦以来、遠ざかっていたゴール前での仕事をすることができた。アシストはいずれも優勝を目前にしたマンチェスター・ユナイテッドが追い掛ける展開の中で生まれた。

 最初は0-1で迎えた31分、左サイドをファン・ペルシーとの連携で抜け出すと、最後はゴールライン近くから中央へパス。逆サイドから飛び込んだバレンシアが簡単に押し込んだ。現地メディアも「ドリブルというよりもスラローム」と表現した滑らかな動き。最後のパスを出す前にフェイントで相手を振り切ったことが簡単なゴールにつながった。

 2点目のアシストは再び1点差を追い掛けていた74分に生まれた。ゴール前の狭いスペースでキャリックのパスを受けると、左足のシュート。ボールは惜しくも両サイドのポストに弾かれたが、詰めていたファン・ペルシーが豪快に叩き込んだ。オランダ代表FWの位置はオフサイドだったが、幸運にもゴールが取り消されることはなかった。結局、香川の出番は2点目直後に終わったが、久しぶりにインパクト十分のプレーだった。

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