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Jリーグ 11年前

浦和・鹿島の担当記者が、Jリーグ開幕20周年記念試合『レッドダービー』について語る

text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

予想される試合展開は?

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小笠原のプレーがカギを握る【写真:松岡健三郎】

編集部「具体的に、試合の展開を伺いたいと思います。鹿島のメンバーはどうなりそうですか?」

田中「まず間違いなく、今のベストメンバーで臨むと思います。キーパーが曽ヶ端、ディフェンスは右から西、岩政、青木、中田、ボランチが小笠原と柴崎、中盤の右が野沢、左がジュニーニョ、そして大迫とダヴィの2トップです」

島崎「メンバーを聞くだけでも、強いですよね普通に」

田中「ただ、大迫がFC東京戦で負傷してから少し調子を落としているのが気がかりですね」

編集部「浦和はどんなメンバーでしょう」

島崎「予想では、キーパーが加藤、森脇、那須、槙野の3バック、ボランチが鈴木啓太と阿部、右が平川、左が宇賀神。トップ下が柏木と原口ですね。原口は肝挫傷になってしまって、セレッソ戦では45分限定で出場していたので、鹿島戦でもその限定条件が付いていればマルシオがスタメンという可能性もあります。そして1トップが興梠ですね」

編集部「試合はどんな展開になるでしょう?」

島崎「ホームと言うこともあり、浦和がポゼッションを高めて押し込んでいく形になると思います。鹿島がどこで仕掛けてくるのかが、ポイントになると思います。また、鹿島のボランチ二人の働きが大きなカギを握るんじゃないでしょうか」

田中「同じやり方の広島に対しても、先日の横浜FM戦でもそうですが、鹿島が良いときは組織で守ることができているんです。鹿島のディフェンスは本当にシンプルで良い距離感でブロックを築くということ。先ほど、島崎さんは局面勝負とおっしゃっていましたが、それをさせない組織的な守備ということになると思います。広島戦では高萩がいなかったということもありましたが、佐藤寿人をほぼパーフェクトに消しました。この前のマリノス戦でもマルキーニョスを消しました。全員が連動して動くことで、簡単に楔を入れさせないことができています」

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