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知られざるサポーターの生態 ~ちょっと不思議な行動録~

text by 森雅史 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Kenzaburo Matsuoka

ちょっと不思議な行動録 金銭面

●貯金が消えていく
 お金はない。チケット代と遠征費と食費で消える。いつも、じっと手を見ている。Jリーグ創世記のあるクラブのサポーターのリーダーは「3年間で貯金が200万円消えた」と言っていた。

●飲み逃げしてしまう
 借金で首が回らずにスタジアムに来られなくなったという話も時々聞く。また飲み会で金を払わず逃げることもよくある。実際に2010年ワールドカップのとき、試合後に一緒に飲んで、飲み逃げの目に遭いました(涙)。

●日本が狭く感じだす
 移動を安く済ませるために、交通手段の過酷さに対する耐性が上がる。九州地方のあるサポーターは「東京まで車で来るのが近く感じるようになりました」と豪語していた。

●ローカルグルメを味わう
 いろんな地域の安くてうまい食べ物を知っている。ぎりぎりの遠征費だったとしても、それだけは削られない。

●どこでも宿泊
 宿代を浮かせるために車で寝ることもしばしば。車にふとん一式を乗せていて、遠征先の知り合いの家に押しかけ、自分のふとんで寝ることも。迷惑をかけているのかどうか、わからない。

ちょっと不思議な行動録 異性問題

●古き良きモテキ
 昔、リーダーはモテていた(遠い目)。

●ワクワク出会いの場
 サポーターが高齢化するに従って、いつの間にか結婚するカップルが出てきた。そして行動を見張られるようになった。

●傷つきながら夢を見る
 異性関係で何度もダメージを負いながらも、リーダーシップを発揮する人物がいることから、恋愛問題は致命傷にならない模様。もしかするとトラブルが発覚することで似たような経験をした人たちから一層強い支持が集まっているのかもしれない。だとすると、トラブルを抱えた経験のあるサポーターは非常に多いと推察できる。

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