知られざるサポーターの生態 ~ちょっと不思議な行動録~

サポーターのちょっと不思議に見られてしまう行動の数々。80年の日本代表戦からサッカーの応援に興味を持ち、サポーターの現場をよく知る森雅史氏が、その生態を綴る。

2013年05月12日(Sun)11時06分配信

text by 森雅史 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography , Kenzaburo Matsuoka
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【サッカー批評issue61】掲載

もやもやとしたサポーターのイメージ

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【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 1993年、Jリーグが始まったとき「サポーター」という言葉も市民権を得た。それまでは、「サッカーの応援団のことを“サポーター”と言う」などと解説付きで紹介されていたものだ。「サポーター」をどう扱うかというスタンスも、当初は定まっていなかった。テレビでは「サポーターのみなさん」と丁寧すぎる表現で声をかけられていた。またフーリガンのイメージでサポーターの危険性を強調した報道をなされることもあった。

 クラブにとっても「サポーター」とどんなスタンスで接していいのか難しそうだった。

 熱心なファン? だけど、たとえば遊園地のファンが「遊園地のために入場者数を増やすぞ!」と、熱心に他の人々に呼びかけてくれることはない。

 お願いすれば何でも引き受けてくれるフォロワー? いやいや文句もずいぶん言ってくる。

 クレームの多い常連客? だけど単なる「客」として扱われるのはイヤなようだ。

 正体不明のまま、一躍脚光を浴びる存在になった「サポーター」だが、どうやればなれるのかも、よく認識されていなかった。

 ある試合の後半、息を切らしながらメインスタンドに戻ってきた若い男性が「前半は『サポーター』しちゃってたよ!」と友だちに笑顔で話しているのを耳にしたことがある。「サポーターする」というのは、「怪我予防のバンデージを巻いてたのですか?」 と思わず聞きそうになってしまった。

 当時は「サポーター」がどんな生態なのか、はっきりと言える人物は少なかった。謎に包まれた生き物だったのだ。

 毎試合スタジアムに来ていて、アウェイにも必ず行く。チケット代や遠征費だけでも相当、お金をつぎ込んでいる。どうやって生活しているのか?

 声がでかい。いつも怒鳴っている。怖そうなファッションをしている。

 だいたい、あんな大きな横断幕用の布をどこで買ってくるのだろう。紙吹雪って、どうやって作ってきているのか。

 当初は、物珍しさでサポーターがメディアに取材されることもけっこうあった。だが、最近すっかり取り上げられることが少なくなり、余計に普段何をしているかわかりにくくなったようだ。

 サポーターは、試合の前後でどんなことをしているのか。普段の生活はどうなっているのか。彼らはこんな感じなのですよ。ちょっと誇張も入ってるケドね。

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