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契約延長のオファーを断り引退したベッカム PSG会長が語る獲得の真相と来季へのプラン

今季途中からパリ・サンジェルマンでプレーしていたベッカムが現役引退を発表した。発表直前に行ったアル・ケラフィ会長のインタビューでは契約延長を望まれていたが…。

text by 小川由紀子 photo by Ryota Harada

多額の資金を投じ、必要な人材はそろった

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PSG・ナセル・アル・ケライフィ会長【写真提供:パリ・サンジェルマン】

──PSGに巨額の投資を行うことで、フランスサッカーの振興には大変貢献されていると思いますが、自国であるカタールのサッカーの復興に尽力したいというお気持ちは?

「わたしはPSGの会長だ。わたしの仕事はPSGを運営すること。カタールサッカーについては、それを専門に行っている人たちがいる。もちろんわたしは彼らとも良いコネクションを築いているが、だからと言ってわたしが協力するという話ではない。それぞれが、自分の仕事をまっとうすべきだろう」

──カタールのW杯招致に関して、フランスとの密約があった、という件については? このような質問を尋ねられるのは本意ではないと思いますが……。

「わたしはPSG以外のことについては何も関与していないし、何も知らない」

──多額の資金を投じて招聘した選手たちについてはどうですか? 彼らの出来には満足していますか?

「とてもハッピーだ」

──実権を握ってから、ここまで2年間の成果については?

「とても満足だ。今季は現在首位に立っているし、そのまま最後まで行けることを願っている」

──QSI(カタール・スポーツ・インベストメンツ)が参入してきてから現在まで、あなた方が計画したことについて、レオナルドの参画に始まる主要人物の招聘について、すべてがプラン通りに進行しているのですか?

「イエス。まずはレオナルド、そしてジャン・クロード(※ジェネラル・ダイレクター)、それからカルロ(・アンチェロッティ)。手に入れたかった人材はすべて手に入れることができた」

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