“ネイマールフィーバー”に沸くバルセロナに学べ! 日本の報道に足りないストーブリーグを盛り上げる姿勢

2013年06月07日(Fri)12時54分配信

text by 小澤一郎 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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ネイマールフィーバーに見る、シーズンの切り替えの早さ

 移籍金の額を明かしたバルセロナは、続けて「今回の移籍オペレーションにおけるコミッションはない。代理人や仲介人への支払いもないし、それが我々のやり方だ」と説明した。

 選手の保有権(パス)が認められる南米では、クラブ間の移籍金とは別に保有権を握る代理人や会社に巨額のコミッションを支払うのが主流であるが、今回のネイマールの移籍に関しては表に出てこない巨額のマネーが一切ないことも強調していた。そのため、5700万ユーロの移籍金は、前所属のサントスとネイマールの保有権を持つ3つの会社が分配することになる。

 ネイマールの入団発表は数日前からスペインの主要メディアが大々的に報道し、334名もの報道関係者が取材申請を行ったという。また、バルセロナもユーチューブの公式チャンネルでカンプ・ノウに登場するネイマールのお披露目式をライブ中継し、ツイッターで会見の発言を実況した。

 こうした“ネイマールフィーバー”を見るにつけ、欧州におけるシーズンの切り替えの早さとストーブリーグを盛り上げる上手さを感じざる。シーズン終盤はバルセロナとレアル・マドリーの二強がチャンピオンズリーグ準決勝でドイツ勢に完敗したことから、CLショックが漂う悲観的な雰囲気だったが、もはや二強の周囲には来季に向けた期待感ばかりが漂う。

 モウリーニョがチェルシーに去ったレアル・マドリーも連日アンチェロッティやハインケスといった後任監督候補の名前が挙がりながら、トッテナムのガレス・ベイルやリバプールのスアレスといった補強候補のビッグネームが話題を独占している。

 ただ、二強とそれ以外のクラブの格差が年々広がるリーガにおいては、今夏のストーブリーグは話題性のある補強よりも主力選手の国外流出の方が目立つ傾向にある。すでにアトレティコ・マドリーのファルカオのモナコ移籍、セビージャのヘスス・ナバスのマンチェスター・シティへの移籍が決定しており、マラガのイスコ、バレンシアのソルダードといったリーガの看板選手でありスペイン代表クラスの国外移籍も今後現実味を帯びてきそう。

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