トルコ反政府デモでイスタンブール3大サポーターが共闘 もうひとつの「サッカーのチカラ」とは?

トルコ・イスタンブールで、犬猿の仲で知られるガラタサライ、フェネルバフチェ、ベジクタシュのサポーターが手を取り合い、欧州のサッカーファンの目を疑わせるような光景が繰り広げられている。彼らを共闘に導く反政府デモの実態に迫る。

2013年06月11日(Tue)6時54分配信

text by 清義明 photo Ryota Harada
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犬猿の仲のサポーター同士が手を組む驚き

 週末のイスタンブールの旧市街の繁華街の小高い丘にあるタクシム広場で、欧州サッカーファンの目を疑わせるような光景が繰り広げられているのをご存じだろうか。

 タクシム広場といえば「イスタンブール・ダービー」で知られるガラタサライとフェネルバフチェのトルコ2大チームのサポーターが何度も衝突し、その抗争の末に死人までもが出た場所でもある。イスタンブールの若者が集まる繁華街の坂を上りきった広場は、日本でいえば渋谷の繁華街を抜けた代々木公園というところ。

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熱狂的なガラタサライサポーター【写真:原田亮太】

 そこで、世界でも有数の熱狂的で狂信的なウルトラスとして知られるガラタサライのサポーターグループ「ウルトラスラン」のメンバーが、因縁の相手である黄色と紺のユニフォームを着たフェネルバフチェのサポーターと、さらにもうひとつのイスタンブールのチームであるベシクタシュのサポーターを従えて広場で腕を組んでいる。

 しかも武装した機動隊と対峙して発煙筒を振りかざしながらだ。警察のバスにはそれぞれのクラブチームのサポーターグループの名前がスプレーのイタズラ書きで汚され、デモにはそれぞれのチームの横断幕や旗が翻る。

 ローマ帝国の昔からアジアと欧州の境となってきたボスボラス海峡を見下ろすことができる広場にある、小さな公園の取り壊しに反対する数人の座り込みがきっかけだ。それが、先週末には数万人のデモとなり、数々の宗教的な政策により国内の保守層から指示をうけてきたエルドアン首相の退陣を求めて、大規模な騒乱にまで発展した。

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