トルコ反政府デモでイスタンブール3大サポーターが共闘 もうひとつの「サッカーのチカラ」とは?

2013年06月11日(Tue)6時54分配信

text by 清義明 photo Ryota Harada
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エジプトの民主革命にもアルアハリのサポーターが深く関与

 このようにイスラム圏での反政府活動にサッカーサポーターが関与した例は、実はここが最初ではない。1昨年のエジプト革命で30年の長きにわたり独裁政権を維持していたムバラク大統領を追放した民衆革命にアル・アハリのサポーターが深く関与しており、その後の軍事政権打倒までが別名「ウルトラスの革命」と呼ばれている。

 アル・アハリのサポーターは反政府暴動の中でも非常に戦闘的であったため次第に存在感を増し、そのためその後に日本でも数多く報道されたポートサイド・スタジアムでムバラク大統領の支持者ともいわれるアル・ムスリのサポーターとの対立で、死者70人を超える惨事をも引き起こしている。

 エジフトと同じイスラム教国であるトルコでは、遠く地球を半周したアジアの反対側に位置する私たちよりもこのニュースはビビッドに伝えられたに違いない。ましてや、アル・アハリはエジプトのみならずアフリカ大陸においても名門中の名門のクラブチームである。

 イスタンブールでのデモにカラフルなイスタンブールの3つのチームのカラーが乱舞する状況は日本では想像することもできない、もうひとつの「サッカーのチカラ」である。宗教政治に反対する世俗派がサッカーと結びついている例はイランでもみられる現象である。こちらも目が離せない。

 数万人規模となったイスタンブールのデモはウィークデイとなっていったんはおさまったが、座り込みは依然として続いており、強硬姿勢を緩めないエルドアン首相に対する抗議の声を強めており状況は予断を許さない。イスタンブールの3大チームのサポーターは、スタジアムから街での戦いに参加するように呼びかけを続けている。イスタンブールのサポーターの共闘はまだ続きそうだ。

【了】

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