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【独占インタビュー】ブラジル代表MFパウリーニョ「日本戦は厳しい試合になる。去年ほどの点差はつかないだろう」

text by 沢田啓明 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「チームとしての完成度はまだあまり高くないかもしれない」

コンフェデモードに入ったブラジル。イングランド戦で超攻撃的ダブルボランチが見せた弱点とは?
【写真:山田一仁】

――あなたは、世界中のチームの監督が欲しがるタイプの選手だと思います。あなたのような選手を育成するには、どうしたらいいのでしょうか?

「困ったな(苦笑)。僕は、特別なことをやってきたわけじゃないんだ。これまで心がけてきたのは、理想を高く持ち、どんな状況でも絶対に諦めず、全力で日々の練習をこなすこと。パス、ドリブル、シュート、ヘディングといった基本的な技術練習を徹底的に繰り返す一方で、ボランチの基本である1対1の強さを見につける。

 さらに、カバーリング能力、状況判断力を磨く。そして、チャンスだと思ったら、思い切って前へ出てゆく訓練を積むんだ。もちろん、その場合には、僕が出て行った後のスペースを埋めてくれる選手がいなければならない。その点は、チームの約束事として徹底しておく必要がある」

――今のセレソンの強み、弱みをどう考えていますか?

「これは今に限ったことじゃないけど、個人能力が高い選手がすべてのポジションに揃っている。また、レギュラーのほとんどが欧州ビッグクラブで活躍しているので、世界最先端の戦術と厳格な規律を身につけている。

 ただ、監督が代わってまだ時間が短いし、(開催国のため)W杯予選を免除されているから、チームとしての完成度はまだあまり高くないかもしれない。でも、W杯まではまだ十分な時間がある。まず、コンフェデで内容と結果が伴った試合をして、そこをベースにしてチーム力を高めてゆけば大丈夫だと思う」

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